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【特集】<話題の焦点>=「ペヤング」問題で注目、食品の異物混入検査関連

 今月4日、「ペヤングソースやきそば」を製造するまるか食品(群馬県伊勢崎市)が、カップ麺に虫が混入していたとの指摘を受けて一部商品を自主回収すると明らかにした。その後、同社では全商品の生産中止を発表し、スーパーやコンビニエンスストアの店頭から、「ペヤング」製品は一時的に姿を消している。また、日清食品ホールディングス<2897>傘下の日清食品冷凍は10日、冷凍パスタに虫が混入していたことが判明したため、3種類の商品を自主回収すると発表。回収の対象商品は約75万食に及ぶという。

 近年、「食の安全・安心」に関する事故や事件が世間を賑わせているが、こうした「異物混入」も世間の注目を集めやすい。報道が過熱すると、消費者が不安感を抱きつつ食品を食べるため、いつもと違うものが目に付きやすくなる。すると、「異物混入と関係のないことでも、異物混入に対する問い合わせや苦情の件数が増加する」(業界関係者)ようになる。

 食品メーカー各社は「食の安全・安心」に対する取り組みを強化しているが、異物混入への対策もその一つ。ペヤングや日清食品冷凍などの例から、検査に関する需要が高まるとみられ、異物検査受託などの関連銘柄にも注目が集まりそうだ。

◆主な食品異物検査関連銘柄

ファルコHD<4671> 子会社ファルコライフサイエンスがクレーム品・異物鑑別検査などを実施
BML<4694>    子会社BMLフード・サイエンスが異物検査や微生物検査などを実施
新日鉄住金<5401>  子会社日鉄住金テクノロジーが食品異物の分析検査を実施
浜松ホトニク<6965> 食品の内部検査を行うX線ラインセンサカメラ機器を製造販売
島津製<7701>    食品内の異物や異臭の検査を行う分析装置・ソリューションを展開
因幡電産<9934>   異物検査など外観検査・画像検査の画像処理ソリューションを展開


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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