市場ニュース

戻る
 

【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「スピード調整だが、荒い展開も」


日経平均株価は14日1万7520円高値のあと伸び悩み、ドル円は20日118.97円をピークに117円台でもたつく。10月の安値から日経平均は20%、為替は13%急伸したのだから、ここは当然の「スピード調整」。

◆週足は1万7000円処のネックラインを突破しており、ここでのプルバック(初押し)はセオリー通りで、07年高値(1万8300円)に向かう流れは不変。12月の選挙、師走相場に備え、ここはその前の「踊り場」という見方もできる。

◆ただ、テクニカルが過熱を帯び、ボラティリティ(変動率)も拡大しており、調整となれば25日線や10月31日窓埋めとなる1万6500円方向への急調整も起こり得る。

◆11月20日は為替の円安に株価が反応できず「円安=株高」の図式に疑問が出てきた。原油の下落や、世界で進む金利低下も「株高」への連動性に狂いを感じさせる。もし、ネックライン1万7000円を割るなら少し注意も必要だ。下値注視しながら流れに乗っておく。

(11月27日 記)

「チャートブック週足集」No.2002より転載 情報提供:富田隆弥のチャートクラブ
(「株探」編集部)

株探からのお知らせ

    日経平均