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【市況】豪ドル週間見通し:政策当局による通貨安誘導が継続か


■豪ドル弱含み、オーストラリアの雇用統計の悪化で

先週の豪ドル・円は、オーストラリアの9月の失業率が6.1%となり、8月の6.0%から上昇したこと、雇用者数が-29700人となり、8月の+32100人から減少したこと、豪準備銀行金融政策決定会合で政策金利(2.50%)の据え置きが決定されたことで弱含みに推移した。
日本銀行金融政策決定会合で現状の金融政策の維持が決定され、安倍政権から円安に対する警戒感が示されたことも、豪ドル売り・円買い要因となった。取引レンジは93円45銭-95円84銭。

■政策金利据え置き観測と交易条件悪化懸念で弱含みか

今週の豪ドル・円は、豪準備銀行が当面政策金利2.50%を据え置くことを示唆していること、商品価格の下落を受けた交易条件の悪化により、政策当局による豪ドル安誘導が継続する可能性が高いことで、弱含みに推移すると予想される。オーストラリアの景況感が悪化していた場合、豪ドル売りに拍車がかかる可能性が高まる。

○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・14日:9月企業信頼感(NAB)(8月:8)
・14日:9月企業景況感(NAB)(8月:4)

予想レンジ:92円00銭-95円00銭

《TN》

 提供:フィスコ

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