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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「変化日高値から調整入り。秋、調整見極めも」


◆「V字」回復した日経平均株価は8月22日高値1万5628円でようやく一服入れた。9連騰のあとだけに、ここでの調整は「当然のスピード」との見方もできよう。26週線や52週線を下値とする週足は上昇基調を続けており、先高観測を唱える声は引き続き多く聞かれる。NYダウはV字回復で7月17日高値1万7151ドルを奪回した。このままNYが続伸するなら日本株の7月31高値奪回も難しくない。

◆ただ、日経平均の日足は短期(6日)RCIが100%、サイコロが10勝2敗を5日も続けるなど過熱を帯び、その解消には1~2週間の日柄を要すことも想定される。また「三空」窓空けとなり、変化日8月22日に高値をつけ、目先の下値抵抗線を割ってきた。戻り高値1万5628円がいつまでも君臨するなら再び調整を深めるリスクも台頭してこよう。

◆世界的「同時株高」の様相だが、ここにきて同時「金利低下」という異様な動きも見られる。季節は「秋」となり、マネーの流れがカギを握る地合いだけに、もう少し様子見を続けたい。

(8月28日 記)

「チャートブック週足集」No.1989より転載 情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

(「株探」編集部)

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