【市況】英ポンド週間見通し:消費者物価指数は低下予想で売り要因に
■ポンド弱含み、英中銀インフレ報告とカーニー英中銀総裁のポンド高牽制発言で
先週のポンド・円は、英中銀インフレ報告で賃金伸び率見通しとインフレ率見通しが下方修正されたこと、カーニー英中銀総裁がポンド高を牽制する発言をしたことで、172円60銭から170円44銭まで下落した。欧米とロシアの対立激化を受けて、英国からロシアのオリガルヒ(新興財閥)資本が流出する可能性があることもポンド売り要因となった。取引レンジは170円44銭-172円60銭。
■英国の消費者物価指数とウクライナ紛争に要注目
今週のポンド・円は、ウクライナ紛争の動向、英国の7月の消費者物価指数に注目する展開となる。英国の7月消費者物価指数は、前月比-0.2%、前年比+1.7%と予想されており、6月の前月比+0.2%、前年比+1.9%からの低下が見込まれている。予想通りならばポンド売り要因となる。また、ウクライナ紛争の継続やロシアのオリガルヒ(新興財閥)による英国からの資金引き揚げの懸念が残されていることもポンド売り要因となる。
○発表予定の主要経済指標・注目イベント
・18日:8月住宅価格(ライトムーブ)
・19日:7月消費者物価指数
・21日:7月小売売上高
予想レンジ: 168円00銭-173円00銭
《TN》
提供:フィスコ