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【市況】15日の米国市場ダイジェスト:ダウは50ドル安、ウクライナ情勢緊迫化への懸念から下げに転じる


■NY株式:ダウは50ドル安、ウクライナ情勢緊迫化への懸念から下げに転じる

NYダウ       ナスダック
終値 :16662.91  終値 :4464.93
前日比:-50.67   前日比:+11.92
始値 :16717.01  始値 :4479.64
高値 :16775.27  高値 :4482.47
安値 :16575.42  安値 :4427.13

15日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は50.67ドル安の16662.91、ナスダックは11.92ポイント高の4464.93で取引を終了した。ウクライナや中東情勢が小康状態にあるとの見方から朝方は買いが先行。しかしながら、ウクライナ軍がロシア部隊の武装車両を攻撃したとの報道が伝わると一転、下落に転じた。その後は引けにかけて緩やかに下げ幅を縮小する展開となった。セクター別では、半導体・半導体製造装置やエネルギーが上昇する一方で食品・生活必需品小売や小売が下落した。

栄養ドリンクのモンスター・ビバレッジ(MNST)は、コカコーラ(KO)との資本・業務提携の発表で急騰。半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ(AMAT)は予想を上回る決算を発表して堅調推移となった。一方で、百貨店のノードストローム(JWN)は決算で売上高が予想を下回り下落。設計ソフトウェアのオートデスク(ADSK)は、予想を上回る決算を発表する一方で、慎重な業績見通しを示したことで売られた。

夏季休暇シーズンで閑散取引となる中、地政学的リスク関連のニュースで相場が上下しやすい状況となっている。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:ドル・円は102円36銭、ウクライナ紛争の激化懸念でリスク回避の円買い

ドル・円は102円72銭へ上昇後、102円13銭へ反落し102円36銭で引けた。米国債券利回りの低下に伴うドル売りや「ロシア武装車両の一部を破壊」とのウクライナ軍の発表を受けてウクライナ紛争の激化懸念にリスク回避の円買いが加速。予想外に悪化した米8月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値、コチャラコタ米ミネアポリス地区連銀総裁のハト派発言「連邦公開市場委員会(FOMC)が二大目標を達成するには時間がかかる」、ウクライナ紛争の激化懸念を受けて米国債の購入に拍車がかかり利回りは低下した。

ユーロ・ドルは、1.3377ドルから1.3412ドルへ上昇し1.3400ドルで引けた。ウクライナ紛争の激化懸念にユーロ売りが続き上値を抑えた。ユーロ・円は、137円61銭へ上昇後、136円78銭へ反落。ポンド・ドルは、1.6702ドルから1.6681ドルへ下落した。ドル・スイスは、0.9058フランから0.9024フランまで下落。安全通貨としてのスイスフラン買いが加速した。

■NY原油:反発で97.35ドル、ロシア産原油の供給不安が台頭

NY原油は反発(NYMEX原油9月限終値:97.35 ↑1.77)。寄り付近の95.73ドルを安値に、一時97.41ドルまで上昇した。ウクライナ軍の「ロシアからの武装車両を攻撃、一部を破壊」との発表を受けて、ウクライナとロシアとの軍事衝突発展への懸念から、ロシア産原油の供給に対する先行き不安感が強まり、原油の買いが優勢になった。

また、この日発表された米国の経済指標のなかで、7月の鉱工業生産が予想を上回る伸びとなり、6月分も上方修正された。また、設備稼働率も予想に沿った高い伸びとなったことから、原油需要の先行き期待感も買いにつながった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  15.22ドル -0.10ドル(-0.65%)
モルガン・スタンレー(MS) 32.22ドル +0.05ドル(+0.16%)
ゴールドマン・サックス(GS)171.90ドル -0.83ドル(-0.48%)
インテル(INTC)    34.17ドル +0.23ドル(+0.68%)
アップル(AAPL)      97.98ドル +0.48ドル(+0.49%)
グーグル(GOOG)      573.48ドル -1.17ドル(-0.20%)
フェイスブック(FB) 73.63ドル -0.67ドル(-0.90%)
キャタピラー(CAT)     105.74ドル +0.08ドル(+0.08%)
アルコア(AA)       16.11ドル -0.12ドル(-0.74%)
ウォルマート(WMT)     73.90ドル -0.49ドル(-0.66%)

《KO》

 提供:フィスコ

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