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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「NYに変調の兆し」


◆カギ握るNYダウの下げがきつく、日経平均も連れ安を余儀なくされた。7月31日高値1万5759円から8月7日に15061円と僅か1週間で700円も下げ、25日平均線や短期下値抵抗線を割り込んでしまう。

◆だが、まだ200日線や26週線、雲などの上で推移しており上昇基調は揺るがず。日足の雲に抵触し、200日線や75日線、13週線などの集まる15000円処の節に近付いたことで、そろそろ反発してもおかしくない。アベノミクス、GPIF、景気回復、好業績、日銀緩和…など材料には事欠かず、強気観測の声も依然多く聞かれる。

◆だが、いずれの材料も新鮮味が薄れてきたこと否めない。それに日本株はNY次第、外国人次第でもある。NYダウは過熱を無視して5年4ヵ月上げ続けてきたが、ここにきて25日平均線、75日平均線を割り込み変調の兆しをにじませる。

◆地政学リスク燻る夏相場。ここからは日米とも戻りが正念場となるので、それを見極めることも大事だろう。

(8月7日 記)

「チャートブック週足集」No.1986より転載 情報提供:富田隆弥のチャートクラブ
(「株探」編集部)

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