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【市況】ユーロ週間見通し:ECB総裁が通貨安誘導、GDPマイナス成長予想も警戒


■ユーロ続落、ウクライナ紛争激化とドラギ欧州中銀総裁のユーロ安誘導

先週のユーロ・ドルは、欧米のロシアに対する懲罰的な制裁強化、ロシアによる報復措置、ロシア軍によるウクライナ侵攻の可能性、ドラギ欧州中銀(ECB)総裁によるユーロ安誘導などを受けて、1.3433ドルから1.3333ドルまで下落した。ユーロ・円は、地政学的リスク(ウクライナ、中東)回避の円買いで、137円91銭から135円73銭まで下落した。取引レンジ:ユーロ・ドル1.3333ドル-1.3433ドル、ユーロ・円135円73銭-137円91銭。

■ウクライナ紛争とユーロ圏4-6月期域内総生産に要警戒

今週のユーロ・ドルは、ウクライナ紛争の継続や欧米とロシアとの対立激化に警戒しつつ、ユーロ圏の4-6月期域内総生産が前期比でマイナス成長となる可能性に警戒する展開となる。ユーロ・円は、ウクライナ情勢の緊張継続が想定されていること、イラクでの内戦勃発への警戒感、ユーロ圏経済の成長鈍化の可能性があることから、リスク回避の円買いが優勢となる可能性があり、ユーロの対円レートは軟調推移が予想される。

主な経済指標の発表予定は、13日(水):(ユーロ圏)6月鉱工業生産、14日(木):(ユーロ圏)4-6月期域内総生産(前年比予想:+0.6%、前期比予想:+0.1%)。

予想レンジ:ユーロ・円133円00銭-138円00銭/ユーロ・ドル1.3000ドル-1.3500ドル

《TN》

 提供:フィスコ

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