【市況】【↑】日経平均 大引け｜買い戻しで4日ぶりに大幅反発 (7月22日)

日経平均株価
始値　　15296.42
高値　　15392.02(12:37)
安値　　15287.93(09:01)
大引け　15343.28(前日比 +127.57 、 +0.84％ )

売買高　　23億0751万株 (東証1部概算)
売買代金　1兆7970億円　(東証1部概算)

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■本日のポイント

　１．日経平均は4日ぶりに大幅反発、1万5300円台を回復
　２．米株の落ち着き、円高一服を好感
　３．上海、香港などアジア株高も支援材料
　４．東証の呼び値変更の影響は限定的
　５．売買代金は14日連続で節目の2兆円を下回る


■東京市場概況

　前日の米国市場では、旅客機撃墜を巡る欧米・ロシアの対立、イスラエルのガザ侵攻など地政学リスクが警戒され、ダウは48ドル安と反落した。

　3連休明けの東京市場では、日経平均は127円高と4日ぶりに大幅反発した。

　マレーシア航空機撃墜やイスラエルのガザ侵攻など地政学的リスクの高まりが意識される中、米株が比較的に落ち着いた推移をみせたことが好感された。また、為替が1ドル＝101円台半ばと円高一服となったことも投資家心理の改善を促した。

　前週末18日に154円下げていた反動もあって、買い戻しが先行。先物に仕掛け的な買いもみられ、日経平均の上げ幅は一時176円に達した。上海総合や香港などアジア市場が堅調に推移したことも相場を下支えた。

　新日鉄住金 <5401> などの鉄鋼、東邦鉛 <5707> などの非鉄金属といった素材株が高い。また、ニコン <7731> などの精密機器、ＮＥＣ <6701> などの電気機器、ＮＴＮ <6472> などの機械といった輸出関連株、さらには三井住友建設 <1821> などの建設業、ＮＫＳＪＨＤ <8630> をはじめとする保険業といった内需関連株にも買いが広がった。

　東証33業種のうち上昇は29業種。上昇率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)非鉄金属、(3)その他製品、(4)建設業、(5)ガラス土石製品。一方、下落した4業種は(1)海運業、(2)ゴム製品、(3)その他金融業、(4)不動産業。


■個別材料株

△清水建 <1803>
　「新中期計画を策定。19年3月期に経常益570億円が目標」と報道。
△ＣＳロジ <2710> [ＪＱ]
　親会社のテクタイト、韓国の東部ライテックとLED照明の販売で合弁設立。
△インフォコム <4348> [ＪＱ]
　「日本の公衆無線LANの草分け、真野浩氏と米シリコンバレーに新会社を設立」と報道。
△東京製鉄 <5423>
　上期経常を4.8倍増益に38％上方修正。通期も3倍増益に19％増額。
△テクノセブン <6852> [ＪＱ]
　子会社がパーソナル向け小型3Dプリンターを発売。
△イクヨ <7273> [東証２]
　上期経常を一転して2％増益に2.4倍上方修正。通期も48％増額。
△任天堂 <7974>
　モルガン・スタンレー証が「弱気→中立」に格上げ。
△ウッドＦ <8886> [ＪＱ]
　今期経常は31％増益と回復、配当も37円増配方針。
△青山財産 <8929> [東証Ｍ]
　上期経常益を6.2倍上方修正、対通期で72％進捗。

▲カゴメ <2811>
　上期経常32％下方修正、通期も23％減額。
▲ｅｎｉｓｈ <3667>
　今期経常を13.5億円→トントンに下方修正。

　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)オルトＰ <3672> 、(2)ＫＬａｂ <3656> 、(3)浅沼組 <1852> 、(4)ランビジネス <8944> 、(5)コロプラ <3668> 、(6)宮越ＨＤ <6620> 、(7)品川リフラ <5351> 、(8)東京製鉄 <5423> 、(9)飛島建 <1805> 、(10)佐田建 <1826> 。

　値下がり率上位10傑は(1)ｅｎｉｓｈ <3667> 、(2)小野測器 <6858> 、(3)ダイジェト <6138> 、(4)カゴメ <2811> 、(5)安永 <7271> 、(6)大塚商会 <4768> 、(7)ソフトブレン <4779> 、(8)イトーキ <7972> 、(9)Ｔ＆Ｇニーズ <4331> 、(10)芝浦 <6590> 。

【大引け】

　日経平均は前日比127.57円(0.84%)高の1万5343.28円。ＴＯＰＩＸは前日比9.98(0.79%)高の1273.27。出来高は概算で23億0751万株。値上がり銘柄数は1460、値下がり銘柄数は270となった。日経ジャスダック平均は2186.67円(14.90円高)。

［2014年7月22日］
(「株探」編集部)