【市況】NY原油先物週間見通し：やや弱含みを予想、中東からの原油供給不安後退で

■NY原油先物
安値：100.44ドル
高値：104.20ドル
終値：100.83ドル
前週末比（騰落率）：-3.10％

■下落、米国の原油在庫増加とイラク・リビアからの供給拡大

NY原油先物価格は下落した。米エネルギー情報局(EIA)の週間石油週報で、原油在庫が減少したものの、受け渡し場所のオクラホマ州クッシング原油在庫とガソリン在庫が増加したこと、イラクとリビアからの供給拡大観測が強まったことで下落した。今年の米国の原油消費高見通しは日量1888万バレルに下方修正された。


■やや弱含みを予想、中東からの原油供給不安後退で

想定レンジ：99.00～104.00ドル

NY原油先物価格は弱含みに推移すると予想する。イラクでの戦闘が原油供給に与える打撃が最低限に留まっており、リビアからの原油輸出が徐々に拡大する見通しから弱含みに推移する見通し。リビアの原油生産高が倍増する見通しとなり、サウジアラビアの原油生産高も拡大傾向にあることで、供給不安が払拭されつつある。

《TN》

　提供：フィスコ