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【市況】8日の中国本土市場概況:上海総合は続伸、景気見通しの改善で後場に切り返す


8日の中国本土市場は上昇。上海総合指数は前日比4.09ポイント高(+0.20%)の2064.02と続伸、深セン成分指数は同36.81ポイント高(+0.50%)の7358.33と3営業日ぶりに反発した。

前場の上海総合指数は軟調に推移。翌9日以降に国内の物価統計や貿易統計が発表されるとあり、手控え気分が強まった。また、新規株式公開(IPO)再開後の第2陣の上場承認が来週にも下りる見通しと報じられ、一部で警戒感を誘った。ただ、2050近辺で下げ渋ると、後場には切り返した。景気見通しの改善と政策期待が引き続き支援材料。中国の李克強首相は先ごろ、4-6月期の経済情勢が前の期に比べて改善したと述べている。

セクター別では、北方導航(600435/CH)がストップ高を付けるなど、衛星測位システム「北斗」の関連銘柄が高い。電子商取引最大手のアリババ・グループが中国兵器工業集団と共同出資会社を立ち上げ、「北斗」関連ビジネスに乗り出すと報じられている。このほか、石炭化学工業の切り離しを発表した大唐国際発電(601991/CH)もストップ高を演じた。

一方、金融、石油といった大型株が総じて売られた。また、不動産の一角も軟調。前日には南京市(江蘇省)が144平米以上の大型住宅に税金補助を行うとの観測報道が流れ、地方政府による不動産救済策への期待が高まったが、同市当局は地元メディアの取材に対し、そのような情報は関知していないと回答している。

《KO》

 提供:フィスコ

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