市場ニュース

戻る
 

【市況】<マ-ケット日報> 2014年7月8日

 8日の市場は日経平均が続落。終値は前日比65円安の1万5314円だった。取引時間中は1万5225円(154円安)まで売られたが、年金買い期待などを支えに下げ幅を縮めて引けている。東証2部指数やジャスダック平均は年初来高値を更新。小型株や新興市場株が物色される流れは継続中だ。

 昨日の米国市場は新規の買い材料難からダウ平均が4日ぶりに反落した。1万7000ドル台へ乗せたことで目先の達成感が出ているようだ。今週から始まる4-6月決算を見極めたいとする向きも多い。さて、東京市場も今のところ唯一の買い材料と言っていい米国動向が不発に終わっていることから、日経平均も足並みを揃えて続落の動き。下値では個人や年金の買いが入っていると見られ、ちょうど25日移動平均線(1万5198円)辺りでは下げ止まるセオリー通りの展開となった。米国景気の回復加速、国内景気の回復期待など、ファンダメンタルズ面から中長期の株高期待は依然として強い。しかし、短期的な相場の過熱感から買い方もここは慎重になっているようである。

 個別ではCB発行で最大125億円の自社株買いを実施すると発表したカシオ計算機 <6952> が年初来高値を更新。今期9割増益のシグマ光機 <7713> はストップ高に。一方、川内原発の審査事案の提示先送りを決めたことで九州電力 <9508> が9日ぶり反落となっている。(ストック・データバンク 編集部)

株探からのお知らせ

    日経平均