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【市況】概況からBRICsを知ろう~中国本土市場は3営業日続伸、防衛・衛星関連が大きく上昇


【ブラジル】ボベスパ指数 53028.78 -0.27%
2日のブラジル市場は3日ぶりに反落。主要指標のボベスパ指数は前日比142.71ポイント安(-0.27%)の53028.78で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは27、値下がり42、変わらず2と売りが優勢。素材や消費財を除くすべてのセクターが下落し、中でも金融や公益に売りが集中した。

軟調な展開が続き、後半に下げ幅を一段と拡大させた。連日の上昇で足元では過熱感がやや強い。また、成長見通しの下方修正や弱いHSBCブラジル製造業購買担当者指数(PMI)なども改めて嫌気されたもようだ。なお、6月のHSBCブラジル製造業PMIは48.7にとどまり、2013年7月以来の低水準を記録した。

【ロシア】MICEX指数 1514.33 +2.12%
2日のロシア市場は大幅続伸。主要指標のMICEX指数は前日比+31.41ポイント高(+2.12%)の1514.33で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは46、値下がり2、変わらず2とほぼ全面高となった。

買いが先行した後は上げ幅を徐々に拡大させた。ウクライナ東部における親露勢力と政府軍の対立めぐり、ウクライナやロシア、ドイツ、フランスの政府関係者がドイツのベルリンで会合を開いているとの報道が支援材料。この会合の主旨は緊張するウクライナ情勢を緩和させるためだという。これにより、欧米による対露制裁を追加で加える可能性が小さくなるとみられている。また、堅調な経済指標やロシア株の値ごろ感が引き続き強いとの指摘も支援材料となった。

【インド】SENSEX指数 25841.21 +1.27%
2日のインドSENSEX指数は4営業日続伸。NY原油先物の続落やモンスーン(雨期)の進行加速がインフレ加速懸念を後退させた。気象当局によると、モンスーンは西北部のカシミールに到着し、直近2日間で北部地区を全部カバーしたという。また、ウッタラーカンド州、ウッタル・プラデーシュ州、ヒマーチャル・プラデーシュ州など南西部の降雨も一段と加速していると報告された。このペースで継続すれば、6月の降水量不足が補えられると期待されている。

【中国本土】上海総合指数 2059.42 +0.44%
2日の上海総合指数は3営業日続伸。不動産市場の先行き懸念などで売られる場面も見られたが、大引けにかけて再び買いが膨らむ展開となった。中でも防衛・衛星関連が大きく上昇し、相場を押し上げた格好。また、習近平国家主席の訪韓を翌3日に控え、貿易拡大への期待感から港湾株などが買われた。このほか、前日に発表された中国政府版の6月製造業購買担当者景気指数(PMI)が上昇したことも引き続き下支え要因となった。

《FA》

 提供:フィスコ

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