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【材料】ジーダット---今期営業利益51.5%増を計画、好調なパワーデバイス、メモリ、イメージセンサーなどにフォーカス


ジーダット<3841>は、半導体(LSI)や液晶(LCD)パネルの設計に不可欠なEDA(集積回路や電子機器など電気系の設計作業の自動化を支援するためのソフトウェアやハードウェア)を手掛ける研究開発型企業。レイアウト設計の自動化にいち早く取り組み、設計の初期段階からの自動設計フローを実現し、従来の設計手法と比較して、すでに1/3~1/5に設計期間を短縮した実績をもつ。設計制約を確実にレイアウトに反映させる機構を開発したことにより、回路設計とレイアウト設計の繰り返しを削減して、設計者のこだわりと設計期間の大幅短縮を実現している。また、海外販売では、中国・上海に直販拠点を、韓国・ソウル、台湾・新竹、米国・西海岸に販売代理店を置き、日本同様の手厚いユーザ・サポートを行っている。

2014年3月期業績は売上高が前期比14.7%増の13.76億円、営業利益が0.79億円(前期は0.96億円の営業損失)、経常利益が同7.1倍の1.28億円、純利益が同8.0倍の1.04億円だった。国内市場向けでは、従来から好調なパワーデバイス、メモリ、イメージセンサー、タッチパネル、高精細ディスプレイ分野にフォーカスし、解析系ツール群を中心に販売活動を行っている。また、自動車業界に向けたソリューション・ビジネスの立上げを実施。海外市場向けでは、新開発の製品を国際的な展示会に出展するとともに上海に販売子会社を設立して、販売力の大幅強化に努めた。一方、固定費については、北九州の研究開発子会社の吸収合併、外注費削減、および北京の開発子会社の譲渡等の施策により、圧縮を図っている。

2015年3月期については、売上高が前期比14.8%増の15.80億円、営業利益が同51.5%増の1.20億円、経常利益が同6.6%減の1.20億円、純利益が同7.0%増の1.12億円を計画している。国内市場では引き続き好調な分野にフォーカスして、ニーズの高い解析系・検証系ツールの性能・機能向上に努める。海外市場においては、販売子会社や代理店等の販売力を強化すると同時に、新製品の最先端アナログLSI合成ツールをリリースすることにより、売上拡大を図る計画だ。また、ソリューション・ビジネスの大幅拡大に向けて、製品ラインナップの拡充および社内体制の整備を実施する。

《FA》

 提供:フィスコ

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