【市況】【↓】日経平均 大引け｜米株安・高値警戒感で3日ぶりに大幅反落(6月25日)

日経平均株価
始値　　15297.24
高値　　15347.88(09:18)
安値　　15265.71(15:00)
大引け　15266.61(前日比 -109.63 、 -0.71％ )

売買高　　18億1281株 (東証1部概算)
売買代金　1兆6325億円　(東証1部概算)

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■本日のポイント

　１．日経平均は119ドル安と大幅に反落
　２．米株反落、イラク情勢緊迫で警戒感
　３．テクニカル面の過熱感が意識され利益確定売り
　４．東証33業種の全てが下落
　５．売買高が2日ぶりに20億株を下回る


■東京市場概況

　前日の米国市場では、イラク情勢の緊迫化を受けて利益確定売りが優勢となり、ダウは119ドル安と大幅続落。

　東京市場では、日経平均は109円安と3日ぶりに大幅反落した。

　米株の大幅続落、テクニカル面の過熱感(前日の騰落レシオは164)を背景に、利益確定売りが優勢となった。シリア機によるイラク爆撃を受けて、地政学的リスクに対する警戒感が再燃。また、円相場が1ドル＝101円台後半の高値圏で膠着したことも投資家の慎重姿勢を強めた。

　前場には下げ渋る場面もあったが、後場になると先物主導でジワジワと下げ幅を拡大。寄与度の高いファストリ <9983> やソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、京セラ <6971> などが売られ、この4銘柄だけで指数を40円押し下げた計算となる。

　第一生命 <8750> などの保険業、アイフル <8515> などのその他金融業、三井住友ＦＧ <8316> といった内需関連株の一角が安い。不二越 <6474> などの機械、Ｖテク <7717> をはじめとする精密機器などの輸出株の下げも目立った。投資家の様子見ムードを映して、売買代金は1兆6325億円と2週間ぶりの低水準に萎んだ。

　東証33業種の全業種が下落。下落率が相対的に小さかった5業種は(1)石油石炭製品、(2)空運業、(3)建設業、(4)不動産業、(5)小売業。下落率の大きかった5業種は(1)保険業、(2)繊維製品、(3)その他金融業、(4)水産・農林業、(5)機械。


■個別材料株

△アプリックス <3727> [東証Ｍ]
　「iPhone向け決済サービスを開始」と報道。
△タカラバイオ <4974> [東証Ｍ]
　京大発ベンチャーから技術移転を受け、iPS細胞から作った心筋細胞などを製販。
△アルパイン <6816>
　「同社など国内カーナビ大手も車載情報システム開発でグーグルと組む」と報道。
△アドテック <6840> [ＪＱ]
　東証が信用取引の臨時措置を解除。
△ＰＡＬＴＥＫ <7587> [ＪＱ]
　サイミックスの半導体事業とMEMS事業を譲受へ。
△サマンサＪＰ <7829> [東証Ｍ]
　「3-5月営業益は2.5倍の13億円のもよう」と報道。
△日エスコン <8892> [ＪＱ]
　上期経常益を56％上方修正。

▲ユーグレナ <2931> [東証Ｍ]・カルナバイオ <4572> [ＪＱＧ]
　東証が委託保証金率を30％以上→50％以上に引き上げ。
▲リソー教育 <4714>
　第三者割当増資で10億円を調達。新株発行は発行済み株式数の10.2％にあたる規模。
▲３ＤＭ <7777> [ＪＱＧ]
　127万株の公募増資を実施へ。最大6.3％希薄化。

　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)日本ＭＤＭ <7600> 、(2)山一電機 <6941> 、(3)ＫＩＭＯＴＯ <7908> 、(4)共同印 <7914> 、(5)アルパイン <6816> 、(6)ティア <2485> 、(7)メルコ <6676> 、(8)ＪＰＨＤ <2749> 、(9)ＢＰカストロ <5015> 、(10)蛇の目 <6445> 。

　値下がり率上位10傑は(1)アーク <7873> 、(2)一工薬 <4461> 、(3)ランド <8918> 、(4)豆蔵ＨＤ <3756> 、(5)ブロドリーフ <3673> 、(6)サンケン <6707> 、(7)ユニシス <8056> 、(8)ＡＬＳＯＫ <2331> 、(9)マーベラス <7844> 、(10)やまびこ <6250> 。


【大引け】

　日経平均は前日比109.63円(0.71%)安の1万5266.61円。ＴＯＰＩＸは前日比7.67(0.60%)安の1260.83。出来高は概算で18億1281万株。値上がり銘柄数は412、値下がり銘柄数は1286となった。日経ジャスダック平均は2159.23円(17.04円安)。

［2014年6月25日］
(「株探」編集部)