【市況】NY原油先物週間見通し:やや強含みを予想、イラク情勢の緊迫化懸念
■NY原油先物
安値:105.11ドル
高値:106.93ドル
終値:106.83ドル
前週末比(騰落率):0.62%
■やや強含み、イラク産原油の供給懸念高まる
NY原油先物価格はやや強含み。米国はイラク政府が要請している空爆を見送ったことでイラクの首都陥落の危機が高まり、イラク産原油の供給懸念による買いが優勢となった。受け渡し拠点の原油在庫の増加を意識した売りが観測されたが、地政学的リスク増大に対する供給懸念が勝る展開となった。
■やや強含みを予想、イラク情勢の緊迫化懸念
想定レンジ:104.00~109.00ドル
NY原油先物価格はやや強含みに推移すると予想する。アルカイダ系の武装組織イラク・シリア・イスラム国がバクダッドに向けて進撃しており、北部の油田地帯での軍事衝突が伝えられる中、オバマ米政権はマリキ・イラク政権からの空爆要請を断った。イラクが内戦に陥る可能性が払拭されない限り下値は限定的。
《TN》
提供:フィスコ