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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 上放れから「期日向かい」、順調だが過熱に注意


◆先月下旬に三角保ち合いと75日線を上放れた日経平均は、一気に1万5000円乗せへ躍進。一目均衡表の「雲」や26週線など節目で適度に調整挟みながらの上伸は強さを感じる。チャートは主だった節をクリアし、次の目安は3月戻り高値1万5312円、そして大納会高値1万6320円。「期日向かい」として6月末まで上昇が続く可能性があるだけに、期待も膨らむ。

◆ボーナスと成長戦略の出る6月でもあり、証券界はこの上昇で意欲をみなぎらす。ただ、サイコロが10勝2敗(6月6日がプラスなら11勝)になるなど、スピードの出しすぎは気がかり。2月5日安値1万3995円→3月7日高値1万5312円の上げ幅1316円を当てはめた1万5280円にも近付いてきた。

◆ECB、米雇用統計、GDP、W杯、SQ、日銀決定会合と6月13日まで重要スケジュールも続く。「流れに従う」のは基本だが、そろそろ一服入れることも想定しておきたい。

(6月5日 記)

「チャートブック週足集」No.1977より転載 情報提供:富田隆弥のチャートクラブ
(「株探」編集部)

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