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【経済】【中国の視点】中国の肥満人口は世界2位に、日本式ダイエットが人気急上昇


米ワシントン大学公共衛生学院が行った調査によると、全世界の肥満人口は約21億人に上り、全体(約70億人)の3割を占めているという。ここでの肥満について、BMI(身長からみた体重の割合を示す体格指数)が30以上と定義されている。

肥満人口が最も多い国は米国で、約7800万人。中国は4600万人となり、米国に続いて2位になっている。インドやロシア、ブラジル、メキシコ、エジプト、ドイツ、パキスタン、インドネシアはその後に並んでいる。

中国が独自で実施した調査では、肥満人口がすでに9000万人を突破し、調査対象者の10%以上を占めている。中でも都市部成人の肥満率が高く、40%に接近。また、都市部中小学生の肥満率も20%を超えており、深刻な社会問題になっていると指摘された。

中国のダイエット産業の投資規模及び売上高は持続的に成長していると報告されている。最新データによると、2012年のダイエット食品・薬だけの市場規模は30億5000万(約488億円)に上ったという。

一方、中国のダイエット産業がダイエット薬やスポーツ器具などに集中。体脂肪計など健康機器の普及や食生活習慣の改善が日本など先進国に比べて遅れていると指摘された。

最近では、生活レベルが高くて同じ黄色人種である日本人の肥満率の低さが中国で注目されている。日本式ダイエットや日本人の食生活習慣を見習う動きが広がっている。また、健康機器メーカー、タニタが低カロリーメニューを展開している「タニタ食堂」の中国への進出を検討しているとも報じられた。

《ZN》

 提供:フィスコ

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