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【特集】富田隆弥の【CHART CLUB】 「上昇期待根強いが、好転まで様子見」


◆3月後半は1万4200円処を下値に下げ渋る。年初から軟調地合いが続いているだけに、新年度となる4月はここから上昇することを期待する向きも少なくない。年度末に出た解消売りも一巡、新年度になり新たな買いも入って来る。

◆そんなことで「彼岸底」から4月にかけて上昇するケースは過去にも珍しくない。まして、今年は消費増税が始まり、その影響を軽減させるために政策的な「株高工作」があってもおかしくない。

◆ただし、チャートはまだ陰転したままで二段下げリスクを燻らせている。日経平均が上昇に転じるには少なくとも75日線や雲、抵抗線など1万5000円前後の節を突破しなければならず、週足でもそこにはデッドクロスする13週線、26週線がある。

◆信用買い残は3兆2500円と依然高水準で評価損率が15%に悪化、個別株には見切り売りの兆しも出始めている。投資家の上昇期待は根強いものの、強気になるのは節突破を確認してからでも遅くないだろう。好機を待つ。

(3月27日 記)

「チャートブック週足集」No.1967より転載 情報提供:富田隆弥のチャートクラブ
(「株探」編集部)

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