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【材料】ヤオコーが大幅続伸、勝ち組み地域大手スーパーとして見直し買い続く

  ヤオコー <8279> が変わらずを挟み大幅に3日続伸。13日以来の高値水準に切り返してきた。前日には5日と25日の移動平均線がデッドクロスし短期的に下降トレンドに転換した可能性がありとの見方があったが、週足ベースでは短期的には6、13週線に、中長期的には26、52週移動平均線沿いの上昇基調にあり、埼玉県を地盤とする食品スーパーの同社は勝ち組地域大手スーパーとして見直し買いが続いているようだ。

  「日本の問屋は永遠なり」著者の有賀泰夫食品・流通アナリストは、「バブル崩壊後の20数年間で大手スーパーの総合スーパー業態は、経営主体が変わってしまった企業も多く、生き残り企業もほとんど利益水準が変わっていない。イオン <8267> 、セブン&アイ <3382> グループ傘下のイトーヨーカ堂などでもそう。それに対し、同社は『独自の売場改革を行ない、ナショナルブランドやプライベートブランドの加工食品を安売りするといった安易な集客を行なっていないことが最大の強み』。同社は24期連続経常増益であり、2000年以降の13年間でも3倍近くに増加した」という。ちなみに、2011年以降の既存店月次売上高推移では、日本スーパーマーケット協会加入店平均を同社が下回ったことはわずかひと月あったのみで大幅に上回っての推移となっている。
(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク)

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