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【経済】【中国から探る日本株】アリババが医薬品ネット販売に参入か、100兆円市場を本格開拓


中国の電子商取引大手アリババ・グループが、医薬品のインターネット販売への参入を計画しているもようだ。地元紙「経済観察報」が報じたもので、先ごろ出資を発表した中信21世紀を通じ、同事業を展開する考えという。法律面での規制が厳しい分野ではあるが、アリババの新たな取り組みとして注目を集めている。

アリババは先月、ITサービスや医薬品の配送を手掛ける中信21世紀への出資を発表。報道によれば、中信21世紀は傘下企業を通じ、医薬品の第三者ネット販売免許を保有。アリババはこれを足掛かりに、将来的に8兆元(約136兆円)に達するとされる中国の健康市場への参入を目指す考えと報じられている。

アリババは現在、傘下のB2Cサイト「天猫(Tモール)」において、「天猫医薬館」という医薬品の販売ページを展開している。ただ、利用者が実際に薬を購入する際には、製薬会社の公式サイトへと接続され、手続きを行う仕組みだ。アリババはネット上で医薬品の情報のみ提供するという位置付けとなっている。

医薬品のネット通販だけでなく、アリババは積極的な投資戦略によって事業範囲を拡大させている。今年に入ってからは、モバイルゲーム市場への進出を明らかにしたほか、今月11日には位置情報サービスの高徳軟件(オートナビ)を非公開化すると発表した。なお、アリババには米ヤフーとソフトバンク<9984>が出資している。

《NT》

 提供:フィスコ

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