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【経済】【中国の視点】中国軍の7割が「一人っ子」、実力に不安の声も


中国人民解放軍(中国軍)の兵士の7割が一人っ子であるとの統計を受け、中国軍の実力を懸念する声が国内外で広がっている。また、尖閣領有権をめぐる日中間の緊張状態が続いている中、中国軍が日本の自衛隊に勝てないと心配する声まで浮上している。

多くの一人っ子は両親や祖父母などから寵愛され、自制心が弱くて集団行動が苦手だと指摘され、厳しい戦場に耐えられないと懸念されている。また、中国軍のメディアである「解放軍報」も、厳しい訓練を避けるため、仮病を装う新人兵士が相次いだとも報じていた。

国内の軍事専門家らは「一人っ子政策」が実施されて数年後、同政策が軍隊の実力に与える悪影響などについて議論していた。また、国防大学の劉明福教授も以前、一人っ子を戦場に送ることが中国で昔から避けられてきたと指摘。一人っ子政策が緩和されても中国は向こう10年で厳しい兵力不足という問題に直面すると強調していた。

一方、外国の軍事アナリストは、現代の軍隊がサイバー攻撃や人工衛星戦争、遠距離射撃システム、ハイテク潜水艦などソフトな面が重要であるほか、戦争の仕方も変わってきたと指摘。一人っ子だから戦力が弱いとは限らないとの見方を示した。一人っ子の弱さを懸念するよりも軍部の腐敗が軍隊の士気に与える悪影響を優先的に解消すべきだと強調した。

《ZN》

 提供:フィスコ

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