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【材料】鳥羽洋行---国内での成長分野開拓や有望商品発掘と、海外での販路拡充を目指す


機械工具の専門商社である鳥羽洋行<7472>は4日、第3四半期累計(2013年4-12月期)決算を発表した。単体業績は、売上高が前年同期比21.1%減の114.69億円、営業利益が同59.2%減の3.30億円、経常利益が同54.1%減の4.06億円、純利益が同54.2%減の2.45億円となった。

主要な販売先であるデジタル家電業界において、前期に好調だったスマートフォン・タブレット端末に関する設備投資が一巡したことに加えて、下期に復調を見込んでいたPC・大型液晶テレビ向けの半導体・液晶製造装置に関する設備投資が遅れていることや、自動車・車載部品等に関する新規設備投資が限定的であったことなどが業績に影響した。

将来に向けて、国内製造業で進む「産業の空洞化」に対応するため、国内市場における新たな成長分野のユーザー開拓や有望な商品の発掘に注力するとともに、製造業の海外進出に対応するため海外市場での販路拡充をめざす。

なお、第3四半期の決算発表と同時に、通期業績予想を見直している。修正後の業績予想は、売上高が前期比11.9%減の160.00億円、営業利益が同39.8%減の5.50億円、経常利益が同36.3%減の6.40億円、純利益が同31.7%減の4.00億円としている。

同社は、機械工具販売の専門商社として、製造業の生産現場で必要とされる制御機器、FA機器、及び産業機器を取り扱う。生産現場に不可欠な空気圧機器に強く、「空圧の鳥羽」とも言われる。近年は省力化・自動化のための産業用ロボット(FAロボット)が大きな柱に成長している。

《FA》

 提供:フィスコ

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