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【材料】名工建設---上期は増収と大幅な黒字転換を達成、新幹線大規模改修工事を3年分受注


名工建設<1869>は、JR東海<9022>を最大の顧客とする中堅ゼネコンである。

6日に上期(4-9月期)決算を発表した。連結業績は、売上高が前年同期比13.7%増の356億円、営業損益が6億円の黒字(前年同期は2億円の赤字)、経常損益が8億円の黒字(同1億円の赤字)、純損益が5億円の黒字(同1億円の赤字)と黒字転換を果たし、上期計画を大幅に上回った。

好業績の要因は、期初の繰越工事高が前年より約84億円多かったこと、及び販売用不動産の売却によるところが大きい。なお、受注額は上期で前年同期比78.7%増の550億円と大幅に増加した。最大顧客であるJR東海の新幹線大規模改修工事(205億円)を3年分まとめて受注できたことが要因で、これにより来期以降の安定収益を確保した格好だ。

下期に向けて、引き続き経営重点項目に注力する。具体的には、安全と信頼の確保、JR東海の大規模改修工事や脱線・逸脱防止対策工事への対応、受注競争力向上による受注の確保、安定した利益確保のための経営の効率化、SMIC工法(開放型耐震補強工法)など、技術力の維持発展と新たな技術開発に向けた取り組みを進める。

通期業績見通しは期初計画を据え置き、売上高が前期比7.9%増の800億円、営業利益が同12.8%増の20億円、経常利益が同4.8%増の21億円、純利益が同3.5%増の11億円としている。

なお、配当については、今期も安定収益の確保を見込むことができ、十分な配当原資もあるとして、計画通り中間・期末の合計で10円配当を継続する予定。

《FA》

 提供:フィスコ

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