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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):西松屋チェ、ルネサス、ユーグレナ、アマナHD

■西松屋チェーン <7545> 837円  +50 (+6.4%)   本日終値
 22日、西松屋チェ <7545> が月次売上高を発表。11月の既存店売上高が前年同月比2.5%増と2ヵ月ぶりにプラスに転じたことが買い材料視された。月の後半から気温が下がったことにより、衣料品の販売が好調に推移したことに加え、大型育児用品など雑貨商品も堅調だった。9-11月期(第3四半期)の既存店売上高は前年同期比1.4%増となった。同社では12月20日に14年2月期第3四半期決算の発表を控えており、好調な決算に期待した買いが向かった。

■ルネサス <6723> 670円  +29 (+4.5%)   本日終値
 ルネサス <6723> など半導体関連企業が高い。日経新聞が24日付で「米マイクロン・テクノロジーや東京エレクトロンなど日米の半導体関連企業20社超が、スマートフォン(スマホ)などモバイル機器の性能を大幅に高める次世代メモリーの量産技術を共同開発する」と報じたことが買い材料視された。報道によると「国際競争力の高い日本の素材・装置メーカーが結集し、次世代メモリー開発の主導権を握る」としている。現行のメモリーと比べて記憶容量が10倍、電子機器の消費電力を約3分の2に減らすといい、その中にはルネサスのほか日立製 <6501> 、東京エレク <8035> 、信越化 <4063> といった企業が挙げられていたことから、半導体関連企業への買いが向かった。

■ユーグレナ <2931> 1,443円  +30 (+2.1%)   本日終値
 ユーグレナ <2931> [東証M]が続伸。日経新聞が25日付で「ユーグレナは2014年前半に化粧品事業に本格参入する」と報じたことが買い材料視された。報道によると「ミドリムシから航空機のジェット燃料を製造する技術を開発する過程で蓄積した油分の抽出ノウハウを活用。ミドリムシ由来の油脂成分『ワックスエステル』などを使った化粧品を自社ブランドで商品化する」という。化粧品事業をミドリムシを使った健康食品事業に次ぐ新事業として育てるとしており、新事業参入による業績への寄与を期待した買いが向かった。

■東京建物 <8804> 1,029円  +14 (+1.4%)   本日終値
 東建物 <8804> が3日続伸。日経新聞が23日付で「東京建物の2013年12月期の連結営業利益は、前期比29%減の220億円前後になる見通しだ。従来予想(210億円、32%減)の減益幅より縮小する」と報じたことが買い材料視された。報道によると「分譲マンション販売が見込み以上に好調なほか、オフィスビルの賃料収入が上向いている」という。減益幅縮小に加え、来期も増益が報じられており業績好調を好感した買いが向かった。

■静岡ガス <9543> 635円  -28 (-4.2%)   本日終値
 22日、静ガス <9543> が既存株主による392万9200株の売り出しと、オーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限58万9300株の自己株処分を実施すると発表したことから、株式需給悪化を懸念する売りものが先行した。売り出し株数は最大172万5000株で発行済み株式総数の約5.9%に相当する。売出価格は12月2日から4日までの期間に決定される。自己株式の処分による調達資金については、全額を運転資金に充当する予定。

■アマナホールディングス <2402> 915円  +150 (+19.6%) ストップ高    本日終値
 22日、アマナHD <2402> [東証M]が、グループでストックフォト事業を手掛けるアマナイメージズがLINEと業務提携し、LINEの運営サイトである「NAVERまとめ」にAPI(application programming interface)連携による写真素材を提供すると発表したことが買い材料。「NAVERまとめ」は月間21億8000万ページビュー、6100万ユニークユーザーを超える「まとめサイト」の代表格。今回の提携により、「NAVERまとめ」のユーザーはまとめ記事作成時にアマナイメージズの約48万点の写真から記事内容に即したイメージ素材を使用できるようになる。成長著しいLINEと提携するとあって、今後の事業展開の広がりなど協業関係の進展やメリットに期待する買いが殺到した。

■ミタチ産業 <3321> 509円  +80 (+18.7%) ストップ高    本日終値  東証1部 上昇率トップ
 22日、ミタチ産業 <3321> が14年5月期上期(6-11月)の連結経常利益を従来予想の3.2億円→5億円に53.8%上方修正。従来の28.9%減益予想から一転して9.4%増益見通しとなったことが買い材料。工作機械向け組み付けの受注不振をアミューズメント分野向けの販売好調で補ったことが寄与。利益構造改革が奏功したうえ、想定外の債権回収があったことも利益を押し上げた。上期の増額分を大きく下回る形で、通期の同利益も6.3億円→7億円に11.1%上方修正。減益率が23.1%減→14.5%減に縮小する見通しとなった。業績の上振れに伴い、年間配当を14円→20円(前期は14円)に大幅増額修正した。前日終値ベースの予想PERが7.2倍→6.3倍に低下したうえ、配当利回りが4.66%に急上昇し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。


■フィンテック <8789> 5,410円  +705 (+15.0%) ストップ高    本日終値
 22日、フィンテック <8789> [東証M]が、フィンランドや日本で人気の高い「ムーミン」を主題としたテーマパークを日本に設立するため、フィンランドのPuuha International Oy社と合弁会社ムーミン物語を設立すると発表したことが買い材料。また、同合弁がムーミンのキャラクター使用権に関するライセンス契約をスウェーデンのBulls社と締結したことも明らかにした。同時に、14年3月31日現在の株主を対象に1→100の株式分割を実施し、同時に100株の単元株制度を採用すると発表。最低投資金額は変わらないものの、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いも向かった。

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