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【市況】22日の香港市場概況:反発も伸び悩む、本土株の下落などが上値を抑える要因に


22日の香港市場では主要指数のハンセン指数が反発。前日比115.99ポイント高(+0.49%)の23696.28で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同115.60ポイント高(+1.02%)の11448.74、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同6.28ポイント高(+0.14%)の4608.84だった。

ハンセン指数は終日堅調に推移した。21日発表された米国の週間新規失業保険申請件数が改善したことで、米景気回復への期待感が浮上。これを受けた米国株高も買い手掛かりとなった。とはいえ、新規の材料に乏しいほか、週末要因もあって一段と買い進む動きは見られず。この日の中国本土株が後場に弱含んだことや、前日発表の中国の景況感指数が市場予想を下振れたことも一部で警戒され、指数は上値の重い推移が続いた。

ハンセン指数の構成銘柄では、石炭株が上昇。中国神華能源(01088/HK)が1.91%高、中国中煤能源(01898/HK)が0.98%高で引けた。中国神華能源の11月販売量が年初来で最大を記録する見通しと伝わった。冬場を迎えて暖房用などで需要が拡大しているとみられる。また、政策期待で中国人寿保険(02628/HK)など保険株が大きく買い戻された。

半面、中国移動(00941/HK)は0.62%安。12月18日に米アップルの最新iPhoneを発売する見通しと報じられたが、市場の反応は限定的。10月の純増ペース鈍化を嫌気した売りが継続している。このほか、中国での石炭価格の上昇が伝わったことで、華潤電力控股(00836/HK)が0.54%値を落した。

ハンセン銘柄以外では、比亜迪(01211/HK)が1.06%値上がり。21日開幕した広州モーターショーで、同社の新モデル車が話題を集めていると報じられた。半面。百盛商業(03368/HK)が3.64%の大幅安。同社が前日引け後に発表した2013年7-9月期決算は、純利益が前年同期比77.5%減となり、既存店売上高も3四半期連続でマイナスを記録した。

《KO》

 提供:フィスコ

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