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【市況】ソフトバンクが下支え、短期資金は低位材料株へ/ランチタイムコメント


 日経平均は小幅に下落。23.44円安の14418.10円(出来高概算9億4000万株)で前場の取引を終えた。米財政協議の行方を見極めたいとして様子見ムードが強く、日経平均は小幅に下落して始まった。また、格付け会社フィッチが米国債の格付けを格下げ方向で見直すと警告したことも手掛けづらくさせた。
 もっとも、影響は限られており、日経平均は寄り付き直後にプラスに転じるなど、底堅い相場展開である。指数インパクトの大きいソフトバンク<9984>が、フィンランドのスマホ向けゲーム大手買収の発表を受けて大幅に上昇しており、日経平均を下支えしている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が全体の6割を占めている。出来高は10億株を割り込むなど、台風の影響なども指摘されている。
 米上院指導部は、15日中に債務上限引き上げ・予算に関する合意を発表しない、と議員側近の話として一部報じられている。予想されていたことであろうが、主力処には押し目買いも入りづらくなったと考えられる。円相場はやや円安に振れて推移していることもあり、売り込む流れにはならないが、引き続きソフトバンク<9984>が下支えするなか、日経平均はこう着感の強い相場展開になろう。
 物色は材料系の銘柄に向かいやすく、前場段階で強い値動きをみせている新日科学<2395>、冶金工<5480>、あいHD<3076>、ニチレキ<5011>、東京計器<7721>、ヤマタネ<9305>辺りに短期資金が集中しやすい展開になりそうだ。(村瀬智一)
《FA》

 提供:フィスコ

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