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【経済】Xデーは13日か


米財政問題は、昨日も(交渉の)テーブルに着け、着かないの応酬に終始し、一向に進展を見せていない。日本株に比べ底堅いとされたNY株も下げ足を速めてきた印象がある。世論調査で、政治不信は5割を超え、とくに共和党批判は7割
を超えてきたとの報道もあるが、焦点の一つに米国民の怒りが何処で爆発するか、となりつつある。

政府機関閉鎖が長期化し、影響が急速に広がりつつあるが、戦没者慰霊碑の閉鎖に抗議する形で退役軍人の会が100万人のデモを行なうことを呼び掛けている。フェイスブックでの呼び掛けでは、13日午前9時からワシントンDCの戦没者慰霊碑に集結し、大規模抗議デモ行進を開始するとしている。この日はトラック・ドライバーによる抗議デモの最終日と重なる。7日から、米国防総省は自宅待機となっていた約35万人の文民職員の大部分を復帰させた。同じく7日、オバマ大統領はFEMA(連邦緊急事態管理庁)を訪問している。目的はいずれも報道されていないが、国内の治安問題を意識し始めているのではないかとの憶測が生じ始めている。

5万人が暴徒化したブラジルのデモ(政府に待遇改善を求める教員らの抗議デモ)のようにはならないと思われるが、ミシガン州がフード・スタンプ支給に障害が出始めると警告し、その他の生活保護制度や年金支払いにも停止の危機が迫っている。貧困層を中心に、大規模な怒り・抗議行動が発生してもおかしくない。

《FA》

 提供:フィスコ

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