モーニングスター <
4765> [JQ] が3月10日午前(11:00)に業績・配当修正を発表。非開示だった17年3月期の業績予想は連結経常利益が前期比14.5%増の16.1億円を見込み、7期連続で過去最高益を更新する見通しと発表した。
業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当は8.5円(前期は7円)実施する方針とした。
株探ニュース
会社側からの【修正の理由】
当連結会計年度(2016 年4 月1 日~2017 年3 月31 日)の当社連結業績は、売上高が5 期連続増収となり、営業利益および経常利益はいずれも8 期連続増益 6 期連続の最高益となる見込みです。また、親会社株主に帰属する当期純利益も8 期連続増益 4 期連続の最高益を達成する見込みです。当連結会計年度は、当社グループの事業に関連性の高い投資信託市場
»続く
において、2016 年12月末までの9 ヶ月間の国内公募追加株式投信の純資金流入額が2.8 兆円と、前年同期間の9.3兆円から69.6%減少するなど厳しい市場環境にありました。このような厳しい環境の中、過去最高益を更新する見込となるは、モーニングスターブランドが浸透し、当社の金融情報の意味が広く投資家の皆様に理解され、フィデューシャリー・デューティーを意識する金融機関のニーズに当社のサービスが対応してきた結果と思われます。フィデューシャリー・デューティーを進める金融機関への、投資信託のラインナップ分析や導入ファンドの選定支援に関わる、ファンドレポートの売上高は着実に増加いたしました。投資信託の販売員が顧客に適切な投資信託を提案するタブレットアプリの提供台数は当第3四半期末に45,622 台と前年同期比で21.8%増加し、それに伴いファンドデータの売上が大幅に増加いたしました。投資家の皆様にWEB 上やセミナーで提供する、金融情報に対するニーズは好調に推移し、ウェブ広告&投資教育セミナーの売上は、当第3四半期(累計)に過去最高を達成いたしました。子会社SBIアセットマネジメント株式会社が運営するファンドの信託報酬が、投資信託市場の不振により減少いたしますが、それをモーニングスター単体のファンドデータなどの売上が補って、連結売上は増収となる見込みです。営業利益につきましては、ファンドデータ及びウェブ広告などの比較的利益率の高いサービスの売上が増加したこと、コストの抑制および削減を継続して行ったことにより、8 期連続で2 桁の増益となり、6 期連続の最高益となる見込みです。経常利益も8 期連続増益 6 期連続の最高益となる見込みです。親会社株主に帰属する当期純利益は、後述3の特別利益および特別損失を計上する結果、8期連続増益となり、4 期連続の最高益を更新し、1,020 百万円程度となる見込みです。3 特別利益および特別損失の計上について以下のとおり、2017 年3 月に、純額で110 百万円から165 百万円程度の特別損益を計上する見込みです。(1) 特別利益2017 年2 月7 日公表いたしました「子会社の会社分割によるマネールック事業の承継に関するお知らせ」のとおり、当社の子会社イー・アドバイザー株式会社(以下:イー・アドバイザー)は、同社が営むマネールック事業を会社分割により、SBIビジネス・ソリューションズ株式会社(以下:SBIビジネス・ソリューションズ)へ承継する会社分割契約を締結いたしました。会社分割予定日(効力発生日)である 2017 年3 月31 日に、イー・アドバイザーはSBIビジネス・ソリューションズより、本事業の権利義務を承継させる対価として700 百万円の金銭の交付を受ける予定です。分割対象資産・負債の帳簿価格を差引き、2017 年3 月期に会社分割による移転利益を610 百万円から625 百万円程度、特別利益に計上する見込みです。(2) 特別損失当社は、2012 年10 月に中国情報サイト『サーチナ』(http://searchina.ne.jp/)の運営のほか、金融機関への香港、中国金融データ及び企業情報の提供(以下:サーチナ事業)を行うSBIサーチナ株式会社を子会社化し、2014 年9 月に合併いたしました。子会社化および合併の際に生じたサーチナ事業に係わる「のれん」の残高は2017 年3 月31日現在709 百万円となる見込みです。サーチナ事業は、現在年間45 百万円程度の営業利益(2017 年3 月期見込)を確保しているものの、日中関係が長期に渡り停滞していることもあり、中国金融データへの需要は低迷しております。そのため、サーチナ事業の現時点における収益性を鑑み、連結資産を健全化し、より収益性の高い事業に経営資源を集中するために、サーチナ事業に係わる「のれん」の減損損失を460百万円から500 百万円特別損失に計上することといたしました。なお、サーチナ事業は黒字であり、中国金融データ及び企業情報の提供は、総合金融情報として当社の不可欠なサービスであるため、来るべき将来の中国金融データへの需要の拡大に備えて、サーチナ事業はこれまでどおり継続していく所存です。
当社は、株主の皆様に対する利益還元を経営の重要課題と認識しており、株主の皆様に対する安定的かつ適正な利益還元を目指すとともに、内部留保による競争力・収益力の向上に向けた事業投資を行うため、連結業績を総合的に勘案した上で配当を実施することを基本方針としております。この基本方針のもと、本日に公表いたしました「2017 年3 月期の業績予想に関するお知らせ」のとおり、当連結会計年度(2016 年4 月1 日~2017 年3 月31 日)の連結業績は、売上高が5 期連続増収となり、営業利益および経常利益はいずれも8 期連続増益 6 期連続の最高益となる見込みです。また、親会社株主に帰属する当期利益も8 期連続増益 4 期連続の最高益を達成する見込みです。このような業績見込みを勘案し、当事業年度(2017 年3 月期)の期末配当予想につきまして、株主の皆様に対してより高い利益還元を行なうため、普通配当金の期末配当金予想額を前事業年度と比べ、1株当たり1 円50 銭(21.4%)増配の8 円50 銭といたします。このたびの増配により、当社は8 期連続での増配となります。なお、期末配当金の支払は、2017 年6 月初めを予定しております。
業績予想の修正
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
旧 16.10-03 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
16/04/22 |
新 16.10-03 |
2,353 |
746 |
789 |
467 |
5.72 |
8.5 |
17/03/10 |
修正率 |
- |
- |
- |
- |
- |
|
(%) |
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
旧 2017.03 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
16/04/22 |
新 2017.03 |
4,700 |
1,550 |
1,610 |
1,020 |
12.49 |
8.5 |
17/03/10 |
修正率 |
- |
- |
- |
- |
- |
|
(%) |
※単位:売上高、営業益、経常益、最終益…「百万円」。修正1株益、修正1株配は「円」。率は「%」
※最新予想と従来予想との比較
今期の業績予想
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
15.10-03 |
2,332 |
646 |
644 |
416 |
5.1 |
7 |
16/04/22 |
予 16.10-03 |
2,353 |
746 |
789 |
467 |
5.7 |
8.5 |
17/03/10 |
前年同期比 |
+0.9 |
+15.5 |
+22.5 |
+12.3 |
+11.9 |
|
(%) |
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
2015.03 |
4,190 |
1,148 |
1,159 |
716 |
8.7 |
5.5 |
15/04/23 |
2016.03 |
4,669 |
1,406 |
1,406 |
918 |
11.3 |
7 |
16/04/22 |
予 2017.03 |
4,700 |
1,550 |
1,610 |
1,020 |
12.5 |
8.5 |
17/03/10 |
前期比 |
+0.7 |
+10.2 |
+14.5 |
+11.1 |
+10.8 |
|
(%) |
※最新予想と前期実績との比較。予想欄「-」は会社側が未発表。
※上記の業績表について
- ・「連」:日本会計基準[連結決算]、「単」:日本会計基準[非連結決算(単独決算)]、「U」:米国会計基準、「I」:国際会計基準(IFRS)、「予」:予想業績、「旧」:修正前の予想業績、「新」:修正後の予想業績、「実」:実績業績、「変」:決算期変更
- ・[連結/非連結]決算区分の変更があった場合は、連続的に業績推移を追えるように、連結と非連結を混在して表示しています。連結と非連結が混在しない場合は、「連」「単」表記は省略します。
- ・決算期表記後の「*」は上場前の決算を示し、2018年以前に新規上場した銘柄では1株あたりの項目は株式分割などによる換算修正は行っていません。
- ・前期比および前年同期比は、会計基準や決算期間が異なる場合は比較できないため、「-」で表記しています。
- ・米国会計基準と国際会計基準では、「経常益」欄の数値は「税引き前利益」を表記しています。
- ・業績予想がレンジで開示された場合は中央値を表記しています。
【注意】「決算速報」「個別銘柄の決算ページ」で配信する最新の業績情報は、東京証券取引所が提供する適時開示情報伝達システム(TDnet)において、上場企業が公表する決算短信と同時に配信されたその企業自身の作成によるXBRL(企業の財務情報を電子開示するための世界標準言語)に基づいたデータをそのまま使用しています。同一の会計基準内で規則変更が行われた場合については、変更は考慮せずに比較を行っています。また、業績予想がレンジで開示された場合はレンジの中央値を予想値として採用しています。なお、この配信されたデータには、新興企業を中心に誤ったデータが配信される場合が希にあります。投資判断の参考にされる場合は、より正確な決算短信のPDFファイルを併せてご確認くださいますようお願いします。