【市況】ダウ平均は反落 今週の重要指標待ちで方向感のない展開=米国株概況
NY株式12日(NY時間16:20)(日本時間05:20)
ダウ平均 39357.01(-140.53 -0.36%)
S&P500 5344.39(+0.23 +0.00%)
ナスダック 16780.61(+35.31 +0.21%)
CME日経平均先物 35595(大証終比:+545 +1.54%)
きょうのNY株式市場、ダウ平均は反落した一方で、IT・ハイテク株の一角には買い戻しも入り、ナスダックはプラス圏をかろうじて維持した。ただ、全体的には方向感のない展開となっている。米株式市場は先週の激しい急落をほぼ取り戻している。そのうえで投資家は、今週のインフレ指標や小売売上高の数字を確認したい意向のようだ。
一部からは「S&P500はピークから8.5%下落し、5―10%の通常の健全な調整の範囲内で、重要なサポート水準も維持されている。短期的には底を打った可能性がある」との楽観的な見方が出ている。しかし、もうしばらく不安定な状況が続くことも警戒され、経済指標が期待外れであれば、不安定な展開も排除できないとも述べた。
また、別のストラテジストからは「危機が顕在化していないものの、市場は景気後退シナリオに備え始めている。恐怖は投資家に有利に働くことが多い。経済データが持ちこたえれば、さらに上昇する可能性があり、金利に敏感なセクターが引き続き市場を牽引する可能性がある」との指摘も出ていた。
9月FOMCについて短期金融市場では、0.25%の利下げは確実視しているものの、株急落で盛り上がった0.50%の大幅利下げについては、半分に満たない程度の可能性で見ている状況。
また、今週は小売り大手の5―7月期決算の発表が予定されており、消費動向を探るうえで注目される。ホーム・デポ<HD>やウォルマート<WMT>が発表予定。
スターバックス<SBUX>が上昇。先週末引け後にアクティビスト(物言う株主)のスターボードが同社株を保有していることが報じられた。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が関係者の話として伝えた。
米地銀のキーコープ<KEY>が大幅高。取引開始前にカナダの大手銀ノヴァ・スコシアが同銀の14.9%の株式を保有すると伝わった。
ジェットブルー航空<JBLU>が大幅安。30億ドル超の規模の社債発行計画の意向を表明した。
金融サービスのB.ライリー<RILY>が急落。取引開始前に暫定決算を公表し、1株損益が14-15ドルの赤字を見込んだほか、配当の一時停止も発表した。また、同社は米証券取引委員会(SEC)からの召喚状を受け取ったことも明らかにしている。
ヒト無細胞血管(HAV)を手掛けるヒューマサイト<HUMA>が大幅安。FDAが血管外傷を適応症とする非細胞性組織工学血管(ATEV)の生物学的製剤承認申請書(BLA)の審査完了に追加時間を必要と発表したことが嫌気されている。
電力のハワイアン・エレクトリック・インダストリーズ<HE>が大幅安。同社は、米国史上最悪の1つとなったハワイのマウイ島での山火事による損失を17億ドルと見積り、住民への和解金の調達が不透明なことから、先週末に継続企業としての前提の疑義を警告したことが嫌気されている。
バイオ医薬品のレバンス・セラピューティクス<RVNC>が急騰。クラウン・ラボラトリーズ社が同社の発行済み株式のすべてを1株6.66ドルで購入すると発表した。先週末終値に対して89%高い水準。
スターバックス<SBUX> 77.03(+1.94 +2.58%)
キーコープ<KEY> 15.94(+1.33 +9.10%)
ジェットブルー航空<JBLU> 4.80(-1.25 -20.66%)
B.ライリー<RILY> 8.15(-8.80 -51.92%)
ヒューマサイト<HUMA> 6.62(-1.30 -16.37%)
ハワイアン・エレクトリック<HE> 13.26(-2.24 -14.45%)
レバンス<RVNC> 6.60(+3.07 +86.97%)
アップル<AAPL> 217.53(+1.54 +0.71%)
マイクロソフト<MSFT> 406.81(+0.79 +0.19%)
アマゾン<AMZN> 166.80(-0.14 -0.08%)
アルファベットC<GOOG> 163.95(-1.44 -0.87%)
テスラ<TSLA> 197.49(-2.51 -1.26%)
メタ<META> 515.95(-1.82 -0.35%)
AMD<AMD> 136.77(+2.50 +1.86%)
エヌビディア<NVDA> 109.02(+4.27 +4.08%)
イーライリリー<LLY> 884.38(-7.30 -0.82%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 39357.01(-140.53 -0.36%)
S&P500 5344.39(+0.23 +0.00%)
ナスダック 16780.61(+35.31 +0.21%)
CME日経平均先物 35595(大証終比:+545 +1.54%)
きょうのNY株式市場、ダウ平均は反落した一方で、IT・ハイテク株の一角には買い戻しも入り、ナスダックはプラス圏をかろうじて維持した。ただ、全体的には方向感のない展開となっている。米株式市場は先週の激しい急落をほぼ取り戻している。そのうえで投資家は、今週のインフレ指標や小売売上高の数字を確認したい意向のようだ。
一部からは「S&P500はピークから8.5%下落し、5―10%の通常の健全な調整の範囲内で、重要なサポート水準も維持されている。短期的には底を打った可能性がある」との楽観的な見方が出ている。しかし、もうしばらく不安定な状況が続くことも警戒され、経済指標が期待外れであれば、不安定な展開も排除できないとも述べた。
また、別のストラテジストからは「危機が顕在化していないものの、市場は景気後退シナリオに備え始めている。恐怖は投資家に有利に働くことが多い。経済データが持ちこたえれば、さらに上昇する可能性があり、金利に敏感なセクターが引き続き市場を牽引する可能性がある」との指摘も出ていた。
9月FOMCについて短期金融市場では、0.25%の利下げは確実視しているものの、株急落で盛り上がった0.50%の大幅利下げについては、半分に満たない程度の可能性で見ている状況。
また、今週は小売り大手の5―7月期決算の発表が予定されており、消費動向を探るうえで注目される。ホーム・デポ<HD>やウォルマート<WMT>が発表予定。
スターバックス<SBUX>が上昇。先週末引け後にアクティビスト(物言う株主)のスターボードが同社株を保有していることが報じられた。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が関係者の話として伝えた。
米地銀のキーコープ<KEY>が大幅高。取引開始前にカナダの大手銀ノヴァ・スコシアが同銀の14.9%の株式を保有すると伝わった。
ジェットブルー航空<JBLU>が大幅安。30億ドル超の規模の社債発行計画の意向を表明した。
金融サービスのB.ライリー<RILY>が急落。取引開始前に暫定決算を公表し、1株損益が14-15ドルの赤字を見込んだほか、配当の一時停止も発表した。また、同社は米証券取引委員会(SEC)からの召喚状を受け取ったことも明らかにしている。
ヒト無細胞血管(HAV)を手掛けるヒューマサイト<HUMA>が大幅安。FDAが血管外傷を適応症とする非細胞性組織工学血管(ATEV)の生物学的製剤承認申請書(BLA)の審査完了に追加時間を必要と発表したことが嫌気されている。
電力のハワイアン・エレクトリック・インダストリーズ<HE>が大幅安。同社は、米国史上最悪の1つとなったハワイのマウイ島での山火事による損失を17億ドルと見積り、住民への和解金の調達が不透明なことから、先週末に継続企業としての前提の疑義を警告したことが嫌気されている。
バイオ医薬品のレバンス・セラピューティクス<RVNC>が急騰。クラウン・ラボラトリーズ社が同社の発行済み株式のすべてを1株6.66ドルで購入すると発表した。先週末終値に対して89%高い水準。
スターバックス<SBUX> 77.03(+1.94 +2.58%)
キーコープ<KEY> 15.94(+1.33 +9.10%)
ジェットブルー航空<JBLU> 4.80(-1.25 -20.66%)
B.ライリー<RILY> 8.15(-8.80 -51.92%)
ヒューマサイト<HUMA> 6.62(-1.30 -16.37%)
ハワイアン・エレクトリック<HE> 13.26(-2.24 -14.45%)
レバンス<RVNC> 6.60(+3.07 +86.97%)
アップル<AAPL> 217.53(+1.54 +0.71%)
マイクロソフト<MSFT> 406.81(+0.79 +0.19%)
アマゾン<AMZN> 166.80(-0.14 -0.08%)
アルファベットC<GOOG> 163.95(-1.44 -0.87%)
テスラ<TSLA> 197.49(-2.51 -1.26%)
メタ<META> 515.95(-1.82 -0.35%)
AMD<AMD> 136.77(+2.50 +1.86%)
エヌビディア<NVDA> 109.02(+4.27 +4.08%)
イーライリリー<LLY> 884.38(-7.30 -0.82%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美