【市況】【市場反応】米雇用統計、予想下回り9月FOMCで50BP利下げ観測も、ドル売り加速
米7月雇用統計で失業率は4.3%と、予想外に6月4.1%から上昇し、21年10月来で最高となった。非農業部門雇用者数は前月比+11.4万人と、伸びは6月+17.9万人から鈍化し4月来で最低の伸び。6月分は+17.9万人と+20.6万人から下方修正。5月分と6月分2カ月で2.9万の下方修正となった。
また、7月平均時給は前年比+3.6%と、6月+3.8%から予想以上に伸びが鈍化。21年5月来で最低の伸びとなった。不完全雇用率(U6)は7.8%と7.4%から上昇し21年10月来で最高。労働参加率は62.7%と、予想外に62.6%から上昇し4月来で最高となった。
雇用統計が労働市場の減速を示し、一部では9月連邦公開市場委員会(FOMC)での50BP利下げ観測も強まった。10年債利回りも年初来で最低に達した。ドル売りも加速し、ドル・円は149円11銭から147円03銭まで下落。ユーロ・ドルは1.0830ドルから1.0900ドルまで上昇した。ポンド・ドルは1.2738ドルから1.2827ドルまで上昇。
【経済指標】
・米・7月失業率:4.3%(予想:4.1%、6月:4.1%)
・米・7月非農業部門雇用者数:+11.4万人(予想:+17.5万人、6月:+17.9万人←+20.6万人)
・米・7月平均時給:前年比+3.6%(予想:+3.7%、6月:+3.8%←+3.9%)
《KY》
提供:フィスコ