【市況】ダウ平均は小幅安 ナスダックは大幅高 米CPIとFOMCで忙しい1日=米国株概況
NY株式12日(NY時間16:25)(日本時間05:25)
ダウ平均 38712.21(-35.21 -0.09%)
S&P500 5421.03(+45.71 +0.85%)
ナスダック 17608.44(+264.89 +1.53%)
CME日経平均先物 39245(大証終比:+295 +0.75%)
きょうのNY株式市場、ダウ平均は小幅に続落したものの、ナスダックも大幅に3日続伸した。この日は米消費者物価指数(CPI)とFOMCで忙しい1日となった。
取引開始前に発表になった5月の米消費者物価指数(CPI)が2ヵ月連続でインフレの鈍化傾向を示したことで、米株式市場はIT・ハイテク株中心にポジティブな反応を示した。CPIは総合指数で前年比3.3%、コア指数は3.4%と予想を下回った。特にFRBが注目している住居費・エネルギーを除くサービス価格、いわゆるスーパーコアが計算値で前月比0.04%の低下となった。低下は2021年9月以来。前年比も4.83%の上昇に鈍化した。
CPIを受けて、市場は年内2回の利下げ期待を完全に織り込む動きが見られ、9月までの利下げ開始期待も80%程度の確率で織り込む展開となっていた。
その中で午後のFOMCが注目され、FOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)が注目されたが、委員の見通しの中央値は年内1回の利下げ予想に留まった。市場はCPI後の2回の利下げ期待を後退させたものの、なお高い確率で織り込んではいる。一部からは「今回のドット・プロットは5月の米CPIを考慮していない可能性が高い」との指摘も出ていた。ディスインフレがさらに続けば、年内に2回の利下げが実施される可能性が高いという。
その後にパウエル議長の会見が行われ、インフレの進展に言及したものの、まだ高過ぎるとし、確信を強めるにはさらに良好なデータ必要との認識を示していた。タカ派な雰囲気まではないが、ハト派でもなく、バランスを取った発言に終始している印象だった。
ダウ平均は結局、米CPIを受けた上げを失った格好となったが、ナスダックは大幅高で取引を終えている。
前日に引き続きアップル<AAPL>が上げを先導。一時220ドル台まで上昇し、過去最高値を更新。それに伴って時価総額も拡大し、一時はマイクロソフト<MSFT>を抜いて再びトップに返り咲く場面も見られた。しかし、終盤に伸び悩んで2位に戻した。アップルの時価総額は終値ベースで3兆2672億ドル(約512兆円)、マイクロソフトは3兆2780億ドル(約514兆円)となっている。3位のエヌビディア<NVDA>は3兆799億ドル(約483兆円)。
オラクル<ORCL>が決算を受け上昇。クラウドインフラ部門が好調に拡大していることが好感されている。同社はまた、グーグルとの新たな提携を発表したほか、マイクロソフト<MSFT>およびオープンAIとも提携を発表した。
通信機器のシエナ<CIEN>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の53ドルから55ドルに引き上げた。
ゲーム開発のプレイスタジオズ<MYPS>が上昇。マイクロソフト<MSFT>が保有していた1170万株を1株2.11、2460万ドルで買い戻すことで合意した。
コンビニのケーシーズ・ゼネラル・ストアーズ<CASY>が決算を受け上昇。1株利益、売上高とも予想を上回った。主力の燃料販売が好調だったほか、食品など他の分野も2桁の増収となった。
ペット向け医薬品販売のペットメド・エクスプレス<PETS>が決算を受け大幅反落。EBITDAが予想を下回ったほか、アナリストが目標株価を引き下げた。
オラクル<ORCL> 140.38(+16.50 +13.32%)
シエナ<CIEN> 48.78(+2.86 +6.23%)
プレイスタジオズ<MYPS> 2.38(+0.09 +3.93%)
ケーシーズ・ゼネラル・ストアーズ<CASY> 381.13(+54.60 +16.72%)
ペットメド<PETS> 4.17(-0.54 -11.46%)
アップル<AAPL> 213.07(+5.92 +2.86%)
マイクロソフト<MSFT> 441.06(+8.38 +1.94%)
アマゾン<AMZN> 186.89(-0.34 -0.18%)
アルファベットC<GOOG> 179.56(+1.37 +0.77%)
テスラ<TSLA> 177.29(+6.63 +3.88%)
メタ<META> 508.84(+1.37 +0.27%)
AMD<AMD> 160.24(+1.28 +0.81%)
エヌビディア<NVDA> 125.20(+4.29 +3.55%)
イーライリリー<LLY> 867.30(+1.48 +0.17%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 38712.21(-35.21 -0.09%)
S&P500 5421.03(+45.71 +0.85%)
ナスダック 17608.44(+264.89 +1.53%)
CME日経平均先物 39245(大証終比:+295 +0.75%)
きょうのNY株式市場、ダウ平均は小幅に続落したものの、ナスダックも大幅に3日続伸した。この日は米消費者物価指数(CPI)とFOMCで忙しい1日となった。
取引開始前に発表になった5月の米消費者物価指数(CPI)が2ヵ月連続でインフレの鈍化傾向を示したことで、米株式市場はIT・ハイテク株中心にポジティブな反応を示した。CPIは総合指数で前年比3.3%、コア指数は3.4%と予想を下回った。特にFRBが注目している住居費・エネルギーを除くサービス価格、いわゆるスーパーコアが計算値で前月比0.04%の低下となった。低下は2021年9月以来。前年比も4.83%の上昇に鈍化した。
CPIを受けて、市場は年内2回の利下げ期待を完全に織り込む動きが見られ、9月までの利下げ開始期待も80%程度の確率で織り込む展開となっていた。
その中で午後のFOMCが注目され、FOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)が注目されたが、委員の見通しの中央値は年内1回の利下げ予想に留まった。市場はCPI後の2回の利下げ期待を後退させたものの、なお高い確率で織り込んではいる。一部からは「今回のドット・プロットは5月の米CPIを考慮していない可能性が高い」との指摘も出ていた。ディスインフレがさらに続けば、年内に2回の利下げが実施される可能性が高いという。
その後にパウエル議長の会見が行われ、インフレの進展に言及したものの、まだ高過ぎるとし、確信を強めるにはさらに良好なデータ必要との認識を示していた。タカ派な雰囲気まではないが、ハト派でもなく、バランスを取った発言に終始している印象だった。
ダウ平均は結局、米CPIを受けた上げを失った格好となったが、ナスダックは大幅高で取引を終えている。
前日に引き続きアップル<AAPL>が上げを先導。一時220ドル台まで上昇し、過去最高値を更新。それに伴って時価総額も拡大し、一時はマイクロソフト<MSFT>を抜いて再びトップに返り咲く場面も見られた。しかし、終盤に伸び悩んで2位に戻した。アップルの時価総額は終値ベースで3兆2672億ドル(約512兆円)、マイクロソフトは3兆2780億ドル(約514兆円)となっている。3位のエヌビディア<NVDA>は3兆799億ドル(約483兆円)。
オラクル<ORCL>が決算を受け上昇。クラウドインフラ部門が好調に拡大していることが好感されている。同社はまた、グーグルとの新たな提携を発表したほか、マイクロソフト<MSFT>およびオープンAIとも提携を発表した。
通信機器のシエナ<CIEN>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の53ドルから55ドルに引き上げた。
ゲーム開発のプレイスタジオズ<MYPS>が上昇。マイクロソフト<MSFT>が保有していた1170万株を1株2.11、2460万ドルで買い戻すことで合意した。
コンビニのケーシーズ・ゼネラル・ストアーズ<CASY>が決算を受け上昇。1株利益、売上高とも予想を上回った。主力の燃料販売が好調だったほか、食品など他の分野も2桁の増収となった。
ペット向け医薬品販売のペットメド・エクスプレス<PETS>が決算を受け大幅反落。EBITDAが予想を下回ったほか、アナリストが目標株価を引き下げた。
オラクル<ORCL> 140.38(+16.50 +13.32%)
シエナ<CIEN> 48.78(+2.86 +6.23%)
プレイスタジオズ<MYPS> 2.38(+0.09 +3.93%)
ケーシーズ・ゼネラル・ストアーズ<CASY> 381.13(+54.60 +16.72%)
ペットメド<PETS> 4.17(-0.54 -11.46%)
アップル<AAPL> 213.07(+5.92 +2.86%)
マイクロソフト<MSFT> 441.06(+8.38 +1.94%)
アマゾン<AMZN> 186.89(-0.34 -0.18%)
アルファベットC<GOOG> 179.56(+1.37 +0.77%)
テスラ<TSLA> 177.29(+6.63 +3.88%)
メタ<META> 508.84(+1.37 +0.27%)
AMD<AMD> 160.24(+1.28 +0.81%)
エヌビディア<NVDA> 125.20(+4.29 +3.55%)
イーライリリー<LLY> 867.30(+1.48 +0.17%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美