【市況】ダウ平均は一時400ドル超下落 アップルは買い戻しが加速し最高値更新=米国株概況
NY株式11日(NY時間16:25)(日本時間05:25)
ダウ平均 38747.42(-120.62 -0.31%)
ナスダック 17343.55(+151.02 +0.88%)
CME日経平均先物 39030(大証終比:-150 -0.39%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。下げ幅は一時400ドル超に拡大する場面が見られた。明日の米消費者物価指数(CPI)やFOMCの結果待ちの雰囲気が強まる中、最高値圏にある米株式市場で本日はロングの調整が強まった模様。
ただ、下値での押し目買い意欲も根強く、ダウ平均は反落したものの下げ渋る動きを見せ、ナスダックは続伸して終えた。アップル<AAPL>に買い戻しが強まり、株価指数をサポート。株価は200ドル台を回復し、最高値を更新した。
前日は世界開発者会議(WWDC)で待望のAIの新機能を発表したが、市場は冴えない反応を示していた。前日のイベントは消費者のプライバシーの向上を中心に行われ、メディアを通じて議論された様々なアップデートと概ね一致しており、サプライズはなかったとの評価だった。しかし、アナリストからは高評価も出ており、アイフォーンのアップグレードサイクルへの期待から25年度の見通しをコンセンサスよりも大幅に引き上げたアナリストもいた。
市場は企業業績への楽観的見方と、粘り強いインフレがFRBの利下げ開始を遅らせるのではとの懸念の間で揺れ動いている。FRBは前回よりもタカ派にシフトすると見られているが、市場は年内の利下げを1回か2回で織り込んでいるが、明日のイベントを通過して、それに変化があるか注目される。
今回のFOMCは委員の金利見通し(ドット・プロット)が公表されるが、3月時点の年内3回の利下げ予想は下方修正されると見られている。ただ、利下げ無しまでの修正を見込む声までは少なく、1回か2回に中央値を修正してくるものと見られている。どちらになるかで反応が違ってくる可能性はありそうだ。
GM<GM>が上昇。取引開始前に同社の取締役会が60億ドルを上限とする新たな自社株買いを承認したと発表した。
鉄鋼のクリーブランド・クリフス<CLF>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価を従来の23ドルから17ドルに引き下げた。
再生可能エネルギーのネクステラ・エナジー<NEE>が下落。経営陣が投資家説明会で2027年のガイダンスを公表し、予想を下回った。
後払い方式の決済サービス(BNPL)を手掛けるアファーム<AFRM>が上昇。アップル<AAPL>が前日に同社の決済サービスを年後半に米国のアップル・ペイ・ユーザーが利用できるようになると発表したことが材料視されている。
資源やインフラ関連顧客向けに宿泊施設などのホスピタリティサービスを手掛けるターゲット・ホスピタリティ<TH>が急落。テキサス州ディリーにある移民税関捜査局の留置場が閉鎖されることになった。同社は、リースおよびサービス契約を通じて、同留置場にホスピタリティ・ソリューションを提供していた。
太陽光追尾装置のアレイ・テクノロジーズ<ARRY>が下落。ウッドCFOの退任が発表された。
クリーブランド・クリフス<CLF> 15.13(-0.52 -3.32%)
GM<GM> 48.21(+0.64 +1.35%)
ネクステラ<NEE> 72.74(-4.23 -5.50%)
アファーム<AFRM> 33.80(+3.36 +11.04%)
アレイ<ARRY> 13.14(-0.85 -6.08%)
ターゲット・ホスピタリティ<TH> 7.20(-3.31 -31.48%)
アップル<AAPL> 207.15(+14.03 +7.26%)
マイクロソフト<MSFT> 432.68(+4.81 +1.12%)
アマゾン<AMZN> 187.23(+0.17 +0.09%)
アルファベットC<GOOG> 178.19(+1.56 +0.88%)
テスラ<TSLA> 170.66(-3.13 -1.80%)
メタ<META> 507.47(+4.87 +0.97%)
AMD<AMD> 158.96(-1.38 -0.86%)
エヌビディア<NVDA> 120.91(-0.87 -0.71%)
イーライリリー<LLY> 865.82(+0.82 +0.09%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 38747.42(-120.62 -0.31%)
ナスダック 17343.55(+151.02 +0.88%)
CME日経平均先物 39030(大証終比:-150 -0.39%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。下げ幅は一時400ドル超に拡大する場面が見られた。明日の米消費者物価指数(CPI)やFOMCの結果待ちの雰囲気が強まる中、最高値圏にある米株式市場で本日はロングの調整が強まった模様。
ただ、下値での押し目買い意欲も根強く、ダウ平均は反落したものの下げ渋る動きを見せ、ナスダックは続伸して終えた。アップル<AAPL>に買い戻しが強まり、株価指数をサポート。株価は200ドル台を回復し、最高値を更新した。
前日は世界開発者会議(WWDC)で待望のAIの新機能を発表したが、市場は冴えない反応を示していた。前日のイベントは消費者のプライバシーの向上を中心に行われ、メディアを通じて議論された様々なアップデートと概ね一致しており、サプライズはなかったとの評価だった。しかし、アナリストからは高評価も出ており、アイフォーンのアップグレードサイクルへの期待から25年度の見通しをコンセンサスよりも大幅に引き上げたアナリストもいた。
市場は企業業績への楽観的見方と、粘り強いインフレがFRBの利下げ開始を遅らせるのではとの懸念の間で揺れ動いている。FRBは前回よりもタカ派にシフトすると見られているが、市場は年内の利下げを1回か2回で織り込んでいるが、明日のイベントを通過して、それに変化があるか注目される。
今回のFOMCは委員の金利見通し(ドット・プロット)が公表されるが、3月時点の年内3回の利下げ予想は下方修正されると見られている。ただ、利下げ無しまでの修正を見込む声までは少なく、1回か2回に中央値を修正してくるものと見られている。どちらになるかで反応が違ってくる可能性はありそうだ。
GM<GM>が上昇。取引開始前に同社の取締役会が60億ドルを上限とする新たな自社株買いを承認したと発表した。
鉄鋼のクリーブランド・クリフス<CLF>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価を従来の23ドルから17ドルに引き下げた。
再生可能エネルギーのネクステラ・エナジー<NEE>が下落。経営陣が投資家説明会で2027年のガイダンスを公表し、予想を下回った。
後払い方式の決済サービス(BNPL)を手掛けるアファーム<AFRM>が上昇。アップル<AAPL>が前日に同社の決済サービスを年後半に米国のアップル・ペイ・ユーザーが利用できるようになると発表したことが材料視されている。
資源やインフラ関連顧客向けに宿泊施設などのホスピタリティサービスを手掛けるターゲット・ホスピタリティ<TH>が急落。テキサス州ディリーにある移民税関捜査局の留置場が閉鎖されることになった。同社は、リースおよびサービス契約を通じて、同留置場にホスピタリティ・ソリューションを提供していた。
太陽光追尾装置のアレイ・テクノロジーズ<ARRY>が下落。ウッドCFOの退任が発表された。
クリーブランド・クリフス<CLF> 15.13(-0.52 -3.32%)
GM<GM> 48.21(+0.64 +1.35%)
ネクステラ<NEE> 72.74(-4.23 -5.50%)
アファーム<AFRM> 33.80(+3.36 +11.04%)
アレイ<ARRY> 13.14(-0.85 -6.08%)
ターゲット・ホスピタリティ<TH> 7.20(-3.31 -31.48%)
アップル<AAPL> 207.15(+14.03 +7.26%)
マイクロソフト<MSFT> 432.68(+4.81 +1.12%)
アマゾン<AMZN> 187.23(+0.17 +0.09%)
アルファベットC<GOOG> 178.19(+1.56 +0.88%)
テスラ<TSLA> 170.66(-3.13 -1.80%)
メタ<META> 507.47(+4.87 +0.97%)
AMD<AMD> 158.96(-1.38 -0.86%)
エヌビディア<NVDA> 120.91(-0.87 -0.71%)
イーライリリー<LLY> 865.82(+0.82 +0.09%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美