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前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―


■モブキャスト <3664>  361円 (+80円、+28.5%) ストップ高

 モブキャストホールディングス <3664> [東証M]がストップ高。11日の朝方、子会社モブキャストゲームスがスマートフォン向け新作ゲームの新規プロジェクトを開始したと発表しており、これを好感した買いが入った。新規プロジェクトは、人気アニメ「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」を含む「エヴァンゲリオンシリーズ」を題材としたスマホ向け新作ゲームで、20年に配信を開始する予定。モブキャストゲームスをはじめとする製作委員会方式で推進され、ゲームの概要や配信エリアなど具体的な内容は今後順次発表する予定だが、スマホ向けゲームにとどまらない“新しい遊び”をユーザーに届けるとしている。

■DNAチップ <2397>  907円 (+150円、+19.8%) ストップ高

 DNAチップ研究所 <2397> [東証2]がストップ高。10日の取引終了後、血液中に存在する微量の肺がん遺伝子の異常(変異)を検出する高感度検査法EGFRリキッド(EGFRリキッド遺伝子解析ソフトウェア)を開発し、7月10日にコンパニオン診断として厚生労働省への承認申請を行ったと発表しており、これが好材料視された。今回開発した検査法は、奈良先端科学技術大学と大阪国際がんセンターの研究成果をもとに開発したもので、強力な遺伝子解析技術で個人の全遺伝情報の取得も可能な次世代シークエンシングの手法を用いて血液中のEGFR遺伝子を5万分子以上解析して変異を探索し、従来技術では検出できなかった微量変異でも検出可能としている。なお、現時点で20年3月期業績には影響はないとしている。

■バンナムHD <7832>  6,190円 (+1,000円、+19.3%) ストップ高

 東証1部の上昇率2位。バンダイナムコホールディングス <7832> がストップ高。日本経済新聞社は10日取引終了後、千代田化工建設 <6366> を日経平均構成銘柄から外し、バンナムHDを新規採用することを発表した。8月1日から日経平均株価の算出銘柄となる。これにより同社株には需給的な買い要因が加わることで、それを見込んで投資資金の流入が加速している。

■トレファク <3093>  1,048円 (+150円、+16.7%) ストップ高

 東証1部の上昇率3位。トレジャー・ファクトリー <3093> がストップ高。10日大引け後に発表した20年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比26.3%増の3.9億円に伸びて着地したことが買い材料視された。リサイクル店で衣料やホビー品の販売が好調だったほか、新規出店効果も加わり、9.0%の増収を達成したことが寄与。販売単価の上昇や販管費の抑制なども大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、上期の同利益を従来予想の2.1億円→3.1億円に47.2%上方修正。従来の17.2%減益予想から一転して21.8%増益見通しとなった。

■フェニックスB <6190>  1,206円 (+158円、+15.1%) 一時ストップ高

 フェニックスバイオ <6190> [東証M]が急反騰。今週に入り急動意、8日にストップ高に買われた後、9日も取引時間中にストップ高に買われる異彩人気となった。その後は乱高下する展開を余儀なくされているが、11日は9日取引時間中につけた高値1359円を再び視界に捉える水準まで切り返しマーケットの注目を集めている。広島大発のバイオベンチャーでヒト肝細胞キメラマウスを使った受託試験サービスを展開、同社が提供するPXBマウスは世界でもトップシェアを誇る。次世代医薬品分野として注目されるバイオ医薬分野でキメラマウスを使った試験は増勢一途にあり、同社にとって追い風が強まっている。

■タマホーム <1419>  1,254円 (+157円、+14.3%)

 東証1部の上昇率4位。タマホーム <1419> が続急騰。10日大引け後に発表した19年5月期の連結経常利益は前の期比72.6%増の69.5億円に拡大して着地。続く20年5月期も前期比7.8%増の75億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は注文住宅の引き渡し棟数が引き続き増加するうえ、不動産事業で戸建て分譲住宅やオフィス区分所有権の販売も伸びる。併せて、前期の年間配当を51円→53円に増額し、今期も前期比7円増の60円に増配する方針とした。また、発行済み株数の1.66%にあたる50万株(金額で9億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■サイゼリヤ <7581>  2,648円 (+198円、+8.1%)

 東証1部の上昇率8位。サイゼリヤ <7581> が大幅に3日続伸。同社は7月10日大引け後に決算を発表。19年8月期第3四半期累計(18年9月-19年5月)の連結経常利益は前年同期比1.6%増の67.5億円となったが、通期計画の95億円に対する進捗率は71.1%となり、5年平均の69.3%とほぼ同水準だった。

■シライ電子 <6658>  339円 (+25円、+8.0%)

 シライ電子工業 <6658> [JQ]が大幅4日続伸。プリント配線板専業メーカーで車載向けなどを中心に需要を取り込んでいる。任天堂 <7974> が大株主に入っており、株式市場では任天堂関連として位置づけられる銘柄。11日は任天堂が家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の携帯専用機「ニンテンドースイッチライト」を9月20日に発売することを発表しており、これが投機資金の琴線に触れ、同社株の物色人気につながったようだ。

■ベル24HD <6183>  1,707円 (+112円、+7.0%)

 東証1部の上昇率9位。ベルシステム24ホールディングス <6183> が急反発。同社は7月10日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年2月期第1四半期(3-5月)の連結税引き前利益は前年同期比4.9%増の27.5億円に伸び、通期計画の108億円に対する進捗率は25.4%となり、4年平均の27.6%とほぼ同水準だった。

■寿スピリッツ <2222>  6,050円 (+390円、+6.9%)

 寿スピリッツ <2222> が大幅3日続伸で年初来高値を更新。10日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)売上状況(概算)が、106億2800万円(前年同期比23.6%増)と大幅に伸長したことが好感された。首都圏での展開強化や、インバウンド対策として注力している国際線ターミナル売店での卸販売強化などの重点施策が奏功したことに加えて、ゴールデンウィーク10連休の活況も追い風となった。セグメント別では、「シュクレイ」が同33.4%増と全体を牽引したほか、「ケイシイシイ」が同15.0%増、「寿製菓・但馬寿」が同12.4%増となった。

■ローツェ <6323>  2,459円 (+140円、+6.0%)

 ローツェ <6323> が急反発。10日大引け後に発表した20年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比89.4%増の21.7億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力のウエハー搬送機の販売が好調だったことに加え、韓国での設備投資増加を背景にガラス基板搬送装置も伸び、28.4%の大幅増収を達成したことが寄与。上期計画の40億円に対する進捗率は54.2%に達し、5年平均の32.2%も上回った。

■サカタのタネ <1377>  3,335円 (+145円、+4.6%)

 サカタのタネ <1377> が大幅反発。同社は種苗事業を手掛けており、野菜・花種子で収益力はトップ級。10日引け後に発表された19年5月期利益は従来予想から大幅に上振れし、最高益を更新したことが好感された。営業利益は従来予想の71億円に対して77億1700万円(前の期比2.2%増)、経常利益は71億円に対して83億3100万円(同5.7%増)、最終利益は61億円から68億5600万円(同18.9%増)となった。主に海外を中心に造園緑化分野の売り上げが順調に推移したことで人件費などの経費増加をこなしたことに加え、想定を上回る円安となったため為替差益を計上したことも収益を押し上げた。好調な業績を受け、19年5月期の配当については前の期から3円増の33円を計画する方針も併せて公表している。こうした株主還元に前向きな姿勢も物色人気を増幅している。

■じげん <3679>  827円 (+36円、+4.6%)

 じげん <3679> が商い急増のなか大幅高で800円台を大きく回復。検索サイトを運営するが、同社の場合、求人や旅行、不動産関連など各種情報の一括検索ができる集約サイトを特長としている。成果報酬型課金をビジネスモデルとし、人手不足を背景に主力の求人サイトが好調で収益に寄与しているほか、不動産関連も安定した伸びで業績に貢献、大幅な増収増益基調が続いている。20年3月期は営業利益段階で前期比17%増の47億5000万円予想。また株式需給面も注目で、信用取組は売り買いがっぷり四つ、直近5日申し込み現在の信用倍率は1.1倍台、日証金では逆日歩がついている。

■CVSベイ <2687>  714円 (+31円、+4.5%)

 シー・ヴイ・エス・ベイエリア <2687> が大幅反発。同社は10日取引終了後に、20年2月期第1四半期(3-5月)の連結決算を発表。営業損益が7300万円の黒字(前年同期は3100万円の赤字)に浮上したことが好感されたようだ。営業総収入は27億8500万円(前年同期比1.3%減)となった。主力のマンションフロントサービス事業は不採算物件の解約を進めている影響で減収減益となったが、訪日外国人数の増加などを背景にホテル事業が大きく伸びたことが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■任天堂 <7974>  41,660円 (+1,660円、+4.2%)

 任天堂 <7974> が商いを急激に膨らませて大幅高。同社は10日夜、家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の携帯専用機「ニンテンドースイッチライト」を9月20日に発売することを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。価格は税抜き1万9980円と現行のスイッチよりも低価格で消費者ニーズを取り込む可能性がある。これを材料視した短期筋の買いが株価を押し上げる形となっている。

■ウインテスト <6721>  122円 (+4円、+3.4%)

 ウインテスト <6721> [東証2]が3日続伸。同社は11日、国内大手電気機器メーカーから、高速LCDドライバーIC検査装置「WTS-577」を受注したと発表。これが刺激となったようだ。この装置は、液晶(LCD)ドライバーIC、有機ELドライバーICの検査及びそれら周辺デバイスに対応するハイエンドIC検査装置。なお、受注金額は約5500万円だとしている。

■ソフトクリエ <3371>  1,650円 (+53円、+3.3%)

 ソフトクリエイトホールディングス <3371> が大幅反発。10日、同社が発行済み株式数(自社株を除く)の0.77%にあたる10万株(金額で1億8000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は7月11日から10月31日まで。

■キリン堂HD <3194>  1,894円 (+59円、+3.2%)

 キリン堂ホールディングス <3194> が4日続伸。10日大引け後に発表した20年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比33.0%増の8.5億円に拡大して着地したことが買い材料視された。季節商品の販売好調や既存店改装効果の継続に加え、調剤売上高が2ケタ増収を達成したことが収益を押し上げた。

■国際石開帝石 <1605>  995.8円 (+22円、+2.3%)

 石油関連株が高い。国際石油開発帝石 <1605> や石油資源開発 <1662> 、JXTGホールディングス <5020> 、コスモエネルギーホールディングス <5021> が値を上げた。10日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物が前日比2.60ドル高の1バレル=60.43ドルと急伸。一時、60.53ドルと5月下旬以来、1ヵ月半ぶりの高値水準に上昇した。米エネルギー情報局が10日に発表した週間在庫統計で原油在庫が大幅減となったことから、市場には需給改善観測が強まった。

■USENHD <9418>  831円 (+18円、+2.2%)

 USEN-NEXT HOLDINGS <9418> が3日続伸。同社は音楽や動画などコンテンツ配信のほか、メディアや格安スマホなど複数の事業を展開し、足もとの業績も好調な推移をみせている。10日取引終了後に発表した19年8月期第3四半期(9-5月)経常利益は52億7900万円となり、通期計画の65億円に対する進捗率が81%に達した。これを評価する買いを呼び込んだ。また、日本経済新聞が同社子会社のU-NEXTと画像処理機器を手掛けるピクセラ <6731> [東証2]が動画配信で連携すると伝えたことなども株価の刺激材料となった。

■HOYA <7741>  8,155円 (+157円、+2.0%)

 HOYA <7741> が3日続伸。東海東京調査センターが10日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を8850円から1万円に引き上げたことが好材料視されたようだ。同センターでは、半導体ブランクスを牽引役とする情報・通信事業の業績健闘に加え、メガネレンズやコンタクトレンズ専門店などライフケア事業の業績拡大を見込む。また、同社の半導体ブランクスは、ASMLのEUV露光機の出荷台数が順調に増加し、19年よりEUV露光による量産が本格化するため、研究開発用途/量産用途の拡大が期待できるとして、20年3月期の税前利益を前年比11%増の1600億円と予想。21年3月期も同8%増の1720億円と成長を持続すると見込んでいる。

■日本アジアグループ <3751>  360円 (+6円、+1.7%)

 日本アジアグループ <3751> が反発。11日午後2時ごろ、傘下のJAGシーベルが、インドの世界的水力発電用水車メーカー、フローベル・エナジー社(ハリヤーナ州と事業協力契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。JAGシーベルは、これまでフローベル社製水車の導入や水力発電事業の共同推進などを展開してきたが、今回の契約により、日本仕様のフローベル社製水車および関連機器の独占販売権を得ることとなる。また、両社は既に日本国内での合弁会社設立の準備も開始しており、日本における販売・導入支援活動を積極的に展開するとしている。

■コジマ <7513>  512円 (+7円、+1.4%)

 コジマ <7513> が3日続伸。10日大引け後に発表した19年8月期第3四半期累計(18年9月-19年5月)の経常利益(非連結)が前年同期比74.3%増の46.5億円に拡大して着地したことが買い材料視された。高機能商品の販売促進効果や気温上昇でエアコンの販売が大きく伸びたほか、キャリアの料金プラン変更に伴う駆け込み需要を追い風に携帯電話も好調だった。また、パソコンはWindows7のサポート終了に伴う買い替え需要を取り込んだ。併せて、発行済み株数の0.39%にあたる30万株(金額で1.6億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

※11日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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