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話題株ピックアップ【夕刊】(1):ロゼッタ、ベクトル、安川電

■ロゼッタ <6182>  4,015円  +700 円 (+21.1%) ストップ高   本日終値
 ロゼッタ<6182>がストップ高。同社が12日取引終了後に発表した19年2月期の決算は、売上高が29億800万円(前期比44.9%増)と急拡大、営業損益は3億3800万円の黒字(前期1200万円の赤字)、最終損益は2億5500万円の黒字(同12億1400万円の赤字)と赤字脱却となった。これを好感する形で投資資金を呼び込んだ。従来型の翻訳事業が好調なことに加え、同社が強みとする自動翻訳も精度の向上を背景に受注を大きく伸ばしており、業績の改善が急となっている。

■ベイカレント <6532>  4,110円  +695 円 (+20.4%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 総合コンサル会社のベイカレント・コンサルティング<6532>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は12日取引終了後に、20年2月期通期の単独業績予想を公表。営業利益見通しを51億円(前期比13.6%増)としていることや、年間配当計画を60円(前期比5円増配)としていることが好感されたようだ。売上収益は280億円(同15.3%増)を見込む。高付加価値案件の受注比率向上などで平均単価(各コンサルタントがクライアントから受領する料金の月当たりの平均値)の緩やかな上昇を見込んでいるほか、稼働率(全所属コンサルタントに対する、ある時点でのプロジェクトに参画しているコンサルタントの割合)は80%台後半で推移するとみている。

■ダイト <4577>  3,405円  +503 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 ダイト <4577> がストップ高。12日大引け後に発表した19年5月期第3四半期累計(18年6月-19年2月)の連結経常利益が前年同期比15.7%増の37.5億円に伸びて着地したことが買い材料視された。血圧降下剤や消炎鎮痛剤など後発医薬品向け原薬の販売が増加したほか、利益率の高い自社開発の後発医薬品も伸びた。販管費を抑制したことも増益につながった。通期計画の43.5億円に対する進捗率は86.3%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■SHIFT <3697>  5,750円  +610 円 (+11.9%)  本日終値
 SHIFT<3697>が続急騰。ソフトウェアのテストを主力事業とするが、組織力が強みでコンサルティングなど付加価値の高いサービスの拡大が顕著であり、利益率も向上している。ソフトウェアテストは金融業界を中心に旺盛な需要を取り込んでおり、19年8月期は営業利益段階で期初予想の14億円から15億円(前期比25%増)に上方修正している。前週末12日付で立花証券が同社株を「やや強気」で評価、19年8月期営業利益について会社側の計画を更に上回る15億5000万円を予想。20年8月期については今期予想比8割増の28億円を予想しており、これが株価にインパクトを与えている。

■不二越 <6474>  5,230円  +500 円 (+10.6%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 不二越<6474>が高い。12日取引終了後に発表した19年11月期第1四半期(18年12月~19年2月)連結決算は、売上高が610億4600万円(前年同期比1.1%増)増収を確保したが、本業のもうけを示す営業利益は34億2600万円(同11.9%減)と2ケタ減益だった。原料高や人件費の増加が利益の足を引っ張ったが、株価は事前に織り込みが進んでおり、アク抜け感が出た。中国の景気減速懸念がここにきて後退していることで、今期後半の切り返しに期待が膨らんでいる。株式需給面では、東証信用残は買い残が枯れ切った状態にあり信用倍率は0.3倍、日証金では逆日歩がついた状態。機関投資家の貸株調達による空売りも想定され、買い戻しの動きを誘発した。

■ベクトル <6058>  1,630円  +127 円 (+8.5%)  本日終値
 ベクトル <6058> が急伸。12日大引け後に発表した19年2月期の連結経常利益は前の期比2.4%増の30.2億円で着地。続く20年2月期は前期比65.6%増の50億円に拡大し、10期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は東京五輪を間近に控えるなど、企業のマーケティング活動が活発化するなか、主力のPR事業でタレントの起用を大幅に増やし、顧客単価の上昇を図る。子会社PR TIMES <3922> の業績拡大に加え、前期低迷したWebメディア事業や昨年7月に買収したあしたのチームの業績回復も大幅増益に貢献する。

■ドトル日レス <3087>  2,189円  +144 円 (+7.0%)  本日終値
 ドトール・日レスホールディングス<3087>が大幅続伸。12日の取引終了後に発表した20年2月期の連結業績予想で、売上高1333億1500万円(前期比3.2%増)、営業利益107億2100万円(同5.7%増)、純利益65億300万円(同9.9%増)と3期ぶりの営業最高益更新を見込むことが好感された。今期は、ドトールで55店、日レスで45店(閉店はドトール30店、日レス5店)を予定しているほか、既存店売上高はドトールが前期比1%増、日レス同1%減を予定。また、新商品の開発を含めた商品力のアップや新業態のチェーン化加速や開発、改装を含めたブランド価値の再構築などに取り組み、業容拡大を狙うとしている。なお、19年2月期決算は、売上高1292億1600万円(前の期比1.5%減)、営業利益101億4300万円(同1.9%減)、純利益59億1500万円(同11.4%減)だった。

■ソディック <6143>  1,009円  +53 円 (+5.5%)  本日終値
 ソディック<6143>が続伸。放電加工機で高水準の世界シェアを誇るが、中国向け売上比率が高く、中国の実勢景気に業績は影響を受けやすい。これまで中国向けは受注の減少を余儀なくされてきたが、「今年に入ってからはここ最近の中国景気減速懸念の後退に先駆する形でキャンセルが一巡している」(国内証券)状況にあるという。3Dプリンター分野にも積極展開しており販売台数も急増傾向、低価格化を実現した新型の金属3Dプリンターを投入し海外での需要取り込みが期待されている。

■北の達人 <2930>  514円  +23 円 (+4.7%)  本日終値
 北の達人コーポレーション<2930>は続伸し年初来高値を更新している。12日取引終了後に公表された20年2月期の単体業績は、売上高が109億3900万円(前期比31.6%増)、営業利益が27億200万円(同45.2%増)と前期に続き最高益更新を見込んでいる。20年2月期は年間配当4円10銭(前期3円60銭)と7期連続増配とすることも好感された。19年2月期単体決算は、売上高が83億1200万円(前の期比57.1%増)、営業利益が18億6100万円(同32.6%増)となり最高益を更新した。営業利益は従来予想の24億3000万円に対して77%の達成率に留まったものの、同社は各種施策を実施したことが第4四半期における新規獲得件数の上昇傾向につながった。

■安川電機 <6506>  4,090円  +175 円 (+4.5%)  本日終値
 安川電機<6506>が急反発、今月8日につけた4070円を上回り年初来高値を更新した。米中貿易摩擦の影響が懸念されるなか、前週11日に20年2月期の営業利益について、前期比6.6%減の465億円になるとの見通しを発表、前週末12日は朝方軟調だったもののその後プラス圏に切り返す強さをみせた。アク抜けとなった流れを継ぐことができるのかどうか週明け15日の値動きにマーケットの注目が集まったが、朝方から大きく買いが優勢で一時6.4%高の4165円まで上値を伸ばす場面があった。今週は中国の3月の鉱工業生産や小売売上高、1~3月のGDPなど重要経済指標の発表を控えるが、政策効果発現による改善への期待感が底流しており、同社株の動きはその市場心理を反映している。

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