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6555> が5月13日大引け後(19:30)に業績・配当修正(国際会計基準=IFRS)を発表。非開示だった21年2月期の業績予想は連結税引き前利益が9700万円となる見通しと発表した。
同時に、従来未定としていた今期の上期配当を9.25円(前年同期は無配)実施するとし、従来未定としていた下期配当も9.25円実施する方針とした。年間配当は18.5円となる。
※20年2月期(11ヵ月決算)は決算期変更を行っています。
株探ニュース
会社側からの【修正の理由】
2020年4月8日開示の2020年2月期決算短信において未定としておりました2021年2月期の業績予想について、現時点で捉えられる新型コロナウィルス感染症の影響を精査し、以下のようにとりまとめました。 1.全社の見通し 当社グループは、顧客企業が顧客満足度・従業員満足度の向上によるサービスの高品質化・高付加価値化を実現することを目的とした経営コンサルティ
»続く
ングを行っており、顧客満足度覆面調査であるミステリーショッピングリサーチ(以下、MSR)を基幹サービスとして、従業員満足度調査であるサービスチーム力診断(以下、STAR)及びコンサル・研修などの各種サービスを提供しております。 景気の低迷が顕著になる中、新型コロナウィルス感染者の増加に伴う自粛の拡大にはじまり、緊急事態宣言の発令およびその延長と、今もなお、当社の主要顧客である外食・小売などのサービス産業を取り巻く環境は深刻な状況にあります。 2021年2月期3月及び4月における当社事業への影響も甚大なものとなっており、足元では「tenpoket」(注1)ビジネスチャット機能の無料トライアル提供、販促施策として活用いただける「テイクアウトMS」(注2)の提供など、顧客関係性の維持やサービスのブラッシュアップを図りつつ、感染拡大防止と事業継続の両立に取り組まれる顧客企業の支援に努めております。 このようなことから、2021年2月期の売上収益は大変厳しいものになると予想しておりますが、基幹サービスであるMSRの着実な成長ならびに収益化の伸展しているSTARの更なる拡大に軸足をおき、来期以降を見据えた上で、引き続き生産性の高い事業構造へ転換を図るべく取り組んでまいります。また、各種サービスの付加価値向上を目的として、その提供基盤となる「MSナビ」「tenpoket」「SVナビ」(注3)の開発、改良、利用促進にも取り組んでおります。これらを相互に機能連携させ、効率的かつ効果的に現場の改善活動をサポートするだけでなく、既存顧客の囲い込みやクロスセルによる金額継続率の向上に繋げてまいります。 売上収益予想に対応し、2021年2月期の販売費及び一般管理費は、11カ月の変則決算となった前期(注4)とほぼ同額に抑える計画といたしました。なお、経済活動が制限された現環境下、当社グループでもテレワークが推進されております。レポート生産業務のテレワーク化は実現され、加えてインサイドセールス及びコンサルの実施、集合型セミナー及び研修のWEB開催などを試みており、従来の品質維持を前提として、その可能性を模索しております。このような事業活動の効率化によって、地代家賃、宣伝広告費、旅費交通費などの見直し余地も出てまいりました。今後検討を深め、一層の収益体質強化に取り組んでまいりたいと考えております。 以上を踏まえ、2021年2月期の業績は、売上収益2,163百万円(前期比14.4%減)、営業利益101百万円(同68.5%減)、税引前利益97百万円(同69.6%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益67百万円(同70.1%減)を見込んでおります。 また、本来であれば、2019年5月9日及び同22日に開示の中期経営計画についても更新して開示する予定でありましたが、新型コロナウィルス感染症の中期的な影響も計り知れず、直近の業況が安定次第、再度検討し、見直しを図りたいと考えております。(注1)2019年11月25日リリースの『人材定着支援SaaS「tenpoket(テンポケット)」提供開始』をご参照ください。(注2)2020年4月23日リリースの『飲食店応援調査「テイクアウトMS」を開始』をご参照ください。(注3)2019年10月21日リリースの『国内初・スーパーバイザー向けSaaSパッケージ「SVナビ」を開発』をご参照ください。(注4)2020年2月期は、決算期変更の経過期間にあたるため、11カ月の変則決算となっております。 2.個別の前提条件(売上収益) 2021年2月期3月及び4月の国内における累計受注額は、意思決定の延期や実施規模の縮小などを要請されるケースが増加したため、2019年3月期3月及び2020年2月期4月の累計受注額と比較し、86.8%減(1,088百万円減)となりました。ただし、意思決定を延期された顧客企業のうち、半数程度からは沈静化後の実施要望もいただいております。 また、一時休業等に伴う業績悪化を理由にMSRやコンサル・研修の中止を希望されるケースも増加し、2021年2月期の国内における期初受注残高は1,000百万円でしたが、2021年2月期4月末時点では18.7%減(187百万円減)の813百万円となっております。 以上の結果、当社グループの2021年2月期3月及び4月の累計連結売上収益は、2019年3月期3月及び2020年2月期4月の累計連結売上収益と比較し、72.0%減(510百万円減)となりました。 このような直近の業況を踏まえ、当社グループでは、以下の要領で受注見込案件の想定月別売上高を積上げ、2021年2月期の連結売上収益を算定いたしました。 (1) 3月及び4月の受注案件は、計上実績及び予定の月別売上高を積上げております。 (2) 3月及び4月の受注見込案件で、沈静化後の実施要望をいただけた案件は、現時点における顧客企業の意向から想定した月別売上高を積上げております。 (3) 緊急事態宣言が延長された5月の受注見込案件は、3月及び4月の受注状況に照らし、8割程度の落ち込みと沈静化後の実施を想定した月別売上高を積上げております。 (4) 第2四半期以降の受注見込案件は、緊急事態宣言解除後もある程度の行動制限が課せられるとの見通しから、3割程度の落ち込みを想定した月別売上高を積上げております。 以上の結果、当社グループの2021年2月期の連結売上収益は、前期比14.4%減(365百万円減)の2,163百万円を見込んでおります。ただし、沈静化後の実施見込みは、あくまで現時点における顧客企業の意向を前提としております。沈静化状況の捉え方によっては実施時期が変更となるなど不確定要素が多分に含まれておりますので、2021年2月期第2四半期累計の業績予想開示は控えさせていただきます。(売上原価) 国内におけるMSRの調査数は前期比25.6%減と見込んでおり、これに伴うモニターへの謝礼原価は前期比24.6%減の584百万円と見込んでおります。労務費については、前期比18.5%増の505百万円を見込んでおります。その他は必要経費の積上げで計画しております。 以上の結果、売上原価については、全体として前期比7.7%減の1,389百万円を見込んでおります。(販売費及び一般管理費、営業損益) 販売費及び一般管理費については、全体として前期比1.0%減の701百万円を見込んでおります。 その他の営業収益及びその他の営業費用を見込み、結果として営業利益は前期比68.5%減の101百万円を見込んでおります。(金融収益、金融費用) 金融収益はすべて受取利息です。金融費用はすべて支払利息です。(税引前利益) 以上の結果、税引前利益は前期比69.6%減の97百万円を見込んでおります。(親会社の所有者に帰属する当期利益) 税引前利益97百万円より法人所得税費用等を差し引き、親会社の所有者に帰属する当期利益は前期比70.1%減の67百万円を見込んでおります。
2020年4月8日開示の2020年2月期決算短信において未定としておりました2021年2月期の配当予想について、上記連結業績予想の修正に合わせ以下の通り修正いたします。 上記の通り非常に厳しい連結業績予想の中、当社の社会的責任として、経営理念に基づき当社従業員の雇用の維持、当社顧客に寄り添い各社の事情に柔軟に対応したご支援の実施、ならびにモニター調査員に対する適切な範囲での調査機会の提供に努めております。 合わせて、株主の皆様にも必要な消費活動を継続して頂く一助となるよう、また配当方針である「株主の皆様に対する安定的かつ継続的な利益還元」も踏まえ、2021年2月期の1株当たり配当を据え置き18.5円とし、その半額の9.25円を中間配当とする方針としております。(注意事項) 上記の業績予想及び配当予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報及び将来の業績に影響を与える不確実な要因に係る本資料発表日現在における仮定を前提としております。実際の業績及び配当は、今後様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。
業績予想の修正
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
I 旧 20.03-08 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
20/04/08 |
I 新 20.03-08 |
- |
- |
- |
- |
- |
9.25 |
20/05/13 |
修正率 |
- |
- |
- |
- |
- |
|
(%) |
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
I 旧 2021.02 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
20/04/08 |
I 新 2021.02 |
2,163 |
101 |
97 |
67 |
15.18 |
18.5 |
20/05/13 |
修正率 |
- |
- |
- |
- |
- |
|
(%) |
※単位:売上高、営業益、経常益、最終益…「百万円」。修正1株益、修正1株配は「円」。率は「%」
※最新予想と従来予想との比較
今期の業績予想
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
I 変 19.04-09 |
1,368 |
147 |
146 |
104 |
23.4 |
- |
19/11/07 |
I 予 20.03-08 |
- |
- |
- |
- |
- |
9.25 |
20/05/13 |
前年同期比 |
- |
- |
- |
- |
- |
|
(%) |
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
I 2019.03 |
2,860 |
564 |
563 |
396 |
85.3 |
18 |
19/05/09 |
I 変 2020.02 |
2,528 |
321 |
319 |
223 |
50.4 |
18.5 |
20/04/08 |
I 予 2021.02 |
2,163 |
101 |
97 |
67 |
15.2 |
18.5 |
20/05/13 |
前期比 |
- |
- |
- |
- |
- |
|
(%) |
※最新予想と前期実績との比較。予想欄「-」は会社側が未発表。
※上記の業績表について
- ・「連」:日本会計基準[連結決算]、「単」:日本会計基準[非連結決算(単独決算)]、「U」:米国会計基準、「I」:国際会計基準(IFRS)、「予」:予想業績、「旧」:修正前の予想業績、「新」:修正後の予想業績、「実」:実績業績、「変」:決算期変更
- ・[連結/非連結]決算区分の変更があった場合は、連続的に業績推移を追えるように、連結と非連結を混在して表示しています。連結と非連結が混在しない場合は、「連」「単」表記は省略します。
- ・決算期表記後の「*」は上場前の決算を示し、2018年以前に新規上場した銘柄では1株あたりの項目は株式分割などによる換算修正は行っていません。
- ・前期比および前年同期比は、会計基準や決算期間が異なる場合は比較できないため、「-」で表記しています。
- ・米国会計基準と国際会計基準では、「経常益」欄の数値は「税引き前利益」を表記しています。
- ・業績予想がレンジで開示された場合は中央値を表記しています。
【注意】「決算速報」「個別銘柄の決算ページ」で配信する最新の業績情報は、東京証券取引所が提供する適時開示情報伝達システム(TDnet)において、上場企業が公表する決算短信と同時に配信されたその企業自身の作成によるXBRL(企業の財務情報を電子開示するための世界標準言語)に基づいたデータをそのまま使用しています。同一の会計基準内で規則変更が行われた場合については、変更は考慮せずに比較を行っています。また、業績予想がレンジで開示された場合はレンジの中央値を予想値として採用しています。なお、この配信されたデータには、新興企業を中心に誤ったデータが配信される場合が希にあります。投資判断の参考にされる場合は、より正確な決算短信のPDFファイルを併せてご確認くださいますようお願いします。