イナリサーチ、今期最終を一転赤字に下方修正、配当も無配転落

復の遅れに加えて、長期大型試験の開始時期の来期へのずれ込み、フィリピン子会社からの動物輸入の一時停止、といった事態が重なった結果、収益構造が急激に悪化したため、固定費削減等の抜本的な改革が不可欠と判断し、フィリピン子会社であるIna Research Philippines, Inc.(以下「INARP」という)で動物品質管理の機能を持つPrimate Quality Control Center(以下「PQCC」という)の閉鎖、全体組織体制のスリム化を図るための希望退職の募集、という経営改善策を実施することを決定いたしました。　上記の経営改善策の実施に伴い、棚卸資産の処分、事業構造改善費用及び減損損失として約312百万円、希望退職実施に伴う特別退職金及び再就職支援費用として約75百万円、合計387百万円の特別損失をこの第2四半期にて計上いたします。　なお、経営改善策の詳細内容につきましては、本日、別途公表しております「経営改善策、特別損失計上及び中期経営計画見直しの実施に関するお知らせ」をご参照ください。　個別項目についてですが、売上高に関しましては、主力である非臨床試験事業の受注回復の遅れ及び一部売上の下期へのずれ込みにより前回予想を下回る見通しとなりました。　営業利益、経常利益に関しましては、非臨床試験事業の受注回復の遅れに加えて、長期大型試験の開始時期の来期へのずれ込みによる機会損失により利益率が低下し、前回予想を下回る見通しとなりました。　四半期純利益に関しましては、営業利益、経常利益の修正理由に加えて、上記特別損失の計上により、前回予想を下回る見通しとなりました。通期連結業績予想　売上高に関しましては、非臨床試験事業の受注回復の遅れにより前回予想を下回る見通しとなりました。　営業利益、経常利益、当期純利益に関しましては、第2四半期累計期間連結業績予想の修正理由と同じであります。第2四半期累計期間個別業績予想　売上高、営業利益、経常利益ともに、第2四半期累計期間連結業績予想の修正理由と同じであります。　四半期純利益に関しましては、営業利益、経常利益の修正理由に加えて、PQCCの閉鎖に伴う子会社株式評価損等として約327百万円、希望退職費用及び事業構造改善費用として約96百万円、合計約423百万円の特別損失を計上することにより、前回予想を下回る見通しとなりました。通期個別業績予想　売上高、営業利益、経常利益ともに、通期連結業績予想の修正理由と同じであります。　当期純利益に関しましては、営業利益、経常利益の修正理由に加えて、PQCCの閉鎖に伴う子会社株式評価損等として約405百万円、希望退職費用及び事業構造改善費用として約96百万円、合計約501百万円の特別損失を計上することにより、前回予想を下回る見通しとなりました。

　修正の理由　当社は、株主の皆様への利益還元を経営上の最重要課題のひとつと考え、併せて将来の事業展開に備え財務体質の強化と内部留保の充実を勘案しつつ、安定的な配当を行ってまいりたいと考えております。平成28年3月期の期末配当につきましては、この度の業績予想の修正を踏まえ、誠に遺憾ながら無配に修正させていただくことといたしました。● 役員報酬の減額について　当社は、この度の業績予想の修正を真摯に受け止め、その経営責任を明確にするため、下記の通り役員報酬の減額を実施いたします。　常勤取締役　　報酬月額の40%を減額　常勤監査役　　報酬月額の30%を減額　執行役員　　　報酬月額の20%を減額　非常勤役員　　報酬月額の10%を減額　対象期間：平成27年10月度から平成28年３月度までの６ヶ月間［業績予想に関する注意］　本業績予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであります。実際の業績は今後様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。