シミックＨＤ、今期経常を38％上方修正、配当も6円増額

、MR派遣及び分析化学サービスにおいて受注遅れによる影響はあるものの、上半期において進展いたしました、各事業における生産性向上の施策及び全社の販売管理費のコスト低減等の効果が寄与することから、当初予想を上回るものと想定しております。　これに伴い、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益につきましても、当初予想を上回る見込みとなりました。　セグメント毎の見通しは次のとおりです。　CRO（医薬品開発支援）事業につきましては、モニタリング業務等においては、既存案件が堅調に進捗し計画を上回って推移しておりますが、非臨床業務の分析化学サービスにおいて、受注遅れ及び米国における体制整備の進捗が遅れていることにより、売上高が計画を下回り、営業利益につきましても、計画を下回るものと想定しております。　CMO（医薬品製造支援）事業につきましては、既存品の受託生産量の減少により、売上高は計画を下回るものと想定しております。一方、営業利益につきましては、売上高減少の影響を受けるものの、コスト構造改革の取組みを継続して実施していることにより、当初計画どおり推移するものと想定しております。　CSO（医薬品営業支援）事業につきましては、BPO・人材サービスにおいては、新規案件及び既存案件が好調に推移しておりますが、MR派遣業務において、製薬企業がリソースを含めて営業活動費用の低減を進めていることから、アウトソーシングが一時的な調整局面にあり、受注の進捗が想定より遅れていることにより、売上高は計画を下回るものと想定しております。一方、営業利益につきましては、採用にかかる経費等の発生が抑制される見込みにより、概ね当初計画どおりとなるものと想定しております。　ヘルスケア事業につきましては、SMO業務における営業活動の強化、医療機関ネットワークの拡大への取組みにより、新規案件の獲得が堅調に進捗しており、売上高は計画を上回るものと想定しております。営業利益につきましても、経営効率化のための施策を継続的に実施していることにより、計画を上回るものと想定しております。　IPD（知的財産開発）事業につきましては、希少疾病用医薬品等の販売量が順調に推移しており、売上高が計画を上回るものと想定しております。また、売上高の増加及び販売費用等の削減効果により、営業損失は計画から縮小するものと想定しております。引き続き、営業損失の縮小に努めてまいります。

　　当社は、株主の皆様への利益還元を経営上の重要政策の一つと位置付け、収益力向上や企業基盤の強化のための内部留保を確保しつつ、業績に応じた配当を実施することを基本方針としております。この方針のもと、連結配当性向の目標を30％とし、同時に継続的かつ安定的な配当実施にも努めております。これに伴い、本日公表いたしました平成28年9月期通期連結業績予想の修正内容を勘案し、期末配当予想を、直近の配当予想から１株当たり6円増配し、１株当たり11円とすることとしました。この結果、年間配当予想は直近の配当予想から１株当たり6円増配の16円となります。　なお、上記の予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後様々な要因によって、予想数値と異なる結果となる可能性があります。