鹿島など建設株が軒並み高、順調な業績拡大に再度、期待感

　大手建設株が軒並み高。鹿島<1812>が前日比４８円（７．４％）高の６９８円まで買われ７００円を目前に捉えた。同社株は２００６年４月以来、約９年４カ月ぶりの水準に上昇している。大成建設<1801>や大林組<1802>、清水建設<1803>も新高値に買われた。
　鹿島は４日の場中に第１四半期（４～６月）決算を発表。営業利益は１１６億５３００万円（前年同期比７６．２％増）と好調だった。
　この決算を受け、野村証券は「バイ」を継続し、目標株価を６８５円から７５１円に引き上げた。同証券では「順調なスタートを切った」と指摘。建築の粗利率が回復したほか、土木も利益率が高水準に推移。業績予想を上方修正している。
　また、ドイツ証券も４日、鹿島の決算に関して「順調な回復」と評価。「公共投資予算は削減されているが、大手建設会社への影響は軽微」と指摘している。市場では、大成建設や大林組などの今後発表される決算への期待感も膨らんでいる。

鹿島の株価は１１時３０分現在６９８円（△４８円）
大成建の株価は１１時３０分現在７５４円（△２７円）
大林組の株価は１１時３０分現在９９８円（△４４円）
清水建の株価は１１時３０分現在１１４４円（△５４円）

出所：株経通信（株式会社みんかぶ）