市場ニュース

戻る
 

【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ 17,900円~18,200円。

 米ダウ平均は、この日もトランプ政権による規制緩和期待により買い優勢となったが、主力銘柄であるネットワーク大手のシスコシステムズと、小売り大手のウォルマート・ストアーズが、業績懸念より売られたことが足枷となり、指数は小幅反発に留まって取引を終了。ただ、シカゴの日経先物は、経済指標(10月住宅着工件数と新規失業保険申請件数)が市場予想を大きく上回ったことを手掛かりに、為替市場でドルが大幅上昇となったことを好感し、大証の終値を大きく上回る水準で取引を終えていることから、東京市場の朝方は買い先行により18,000円近辺での取引開始となりそうだ。

 一巡後は、ドルが心理的節目である110円台を約5ヶ月半ぶりに記録するなど、円安基調が強まっていることを材料に、メリットの大きい自動車関連などの輸出銘柄を中心に堅調な展開が想定され、また、指数の上昇に伴い裁定売買などで、寄与度の高いハイテクセクターの物色も予想されるだけに、日経平均は堅調な値動きから10ヶ月ぶりの18,000台回復を達成する見込みである。

 ただ、ドルが対円で110円台を超えてくるなど、12月の利上げはもちろんのことその先の利上げまでも織り込む動きにより、大統領選挙直前から5円以上の上昇(円は下落)は短期的な過熱感が気になるところで、日経平均も大台回復による達成感からここからの一段高は難しそうな公算だけに、午後の取引では、先物主導による急激な利益確定の売りなどに注意したいところだ。

 テクニカル的には、シカゴ先物の終値にさや寄せする形ならば、週足チャートの一目均衡表の雲(上限で17,909円)を始値で突破してきそうで、これ以上の価格では日足と週足のチャートでは抵抗線が見当たらないことから、月足チャートの24ヶ月移動平均線(18,048円)あたりが目先の上値メドとなりそうで、下値は1週間の平均値である5日移動平均線(17,785円)が、支持線として下値をサポートするだろう。

 新興市場のジャスダック平均は、ボリンジャーバンドの+1σ(2,602ポイント)~+2σ(2,624ポイント)のレンジ内取引となりそうで、マザーズ指数は、75日移動平均線(924ポイント)が目先の上値メドとして意識されそうだ。

 本日の予想レンジ 17,900円~18,200円。(ストック・データバンク 編集部)

株探からのお知らせ

    日経平均