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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):任天堂、グリー、村田製

任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
■任天堂 <7974>  26,925円  +1,170 円 (+4.5%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 任天堂<7974>が引き続き高水準の売買代金をこなしながら全般悪地合いに逆行高。戻り足を明示している。7日に「スーパーマリオ」の新作をiPhone向けに配信することを発表したことで、今後の業績回復に対する期待感が一気に高まった。株価は前週急騰をみせたが、上値にシコリ玉も多く、その後は個人投資家などを中心とした戻り売りに調整を余儀なくされたが、急騰時のマドを埋めたことで、前日から切り返す動きとなっている。市場では「きょうから開催されている東京ゲームショウではVRをテーマとした出展が耳目を集めたが、実際足を運んでみて、それほどめぼしいものは見当たらなかった。マーケットの期待を上回るものはなかったということで、出展企業の株価は総じて軟調。その裏返しで(参加していない)任天堂が買われたという側面もあるようだ」(国内ネット証券大手)としている。

■グリー <3632>  562円  +17 円 (+3.1%)  本日終値
 グリー<3632>が反発。この日、ブシロード(東京都中野区)とIPコンテンツを活用したスマートフォン向けゲームアプリの共同開発やコンテンツビジネスにおける協業などを目的に資本業務提携を行うと発表しており、これを好感した買いが入った。今回の資本業務提携に伴い、グリーはブシロードが実施する第三者割当増資を引き受け、約20億円(出資比率10%強)を出資するとしている。また、14日の取引終了後には、100%子会社のポケラボが、ブシロードと、アニメ「戦姫絶唱シンフォギア」シリーズを題材とした新作スマホ向けゲームアプリ「戦姫絶唱シンフォギアXD UNLIMITED」を共同開発中だと発表した。同ゲームは、アニメ「戦姫絶唱シンフォギア」シリーズの世界を忠実に再現したシンフォニックバトルRPG。描き下ろしイラストを100枚以上使用し、原作のド派手なバトル演出や戦況を盛り上げるキャラクターソングを多数収録しており、ファンだけではなく誰でも手軽に楽しめるゲームとなるとしている。

■日本電気硝子 <5214>  520円  +15 円 (+3.0%)  本日終値
 14日、日本電気硝子 <5214> が中国に薄型パネルディスプレー(FPD)用板ガラス加工の合弁会社を設立すると発表したことが買い材料視された。約7億人民元を投じ、中国の東旭光電科技、福州東旭光電科技と新工場を設立する。新工場では中国最大級のFPDメーカーである京東方科技の福州工場向けに製品を供給する。同社の出資比率は40%で、生産開始は17年6月を予定している。発表を受けて、中国の液晶パネルディスプレー用板ガラス事業の拡大による業績への寄与に期待する買いが向かった。

■ツルハホールディングス <3391>  10,530円  +280 円 (+2.7%)  本日終値
 ツルハホールディングス<3391>は反発。いちよし経済研究所は14日、同社株のレーティング「A」を継続した。フェアバリューは1万5000円としている。第1四半期(6~8月)の連結営業利益は97億円(前年同期比13%増)と堅調だった。既存店増収率は、前年同期比0.8%増だったが、前年同期(6%増)の高いハードルを超えて伸長したことも評価されている。17年5月期の連結営業利益は前期比18%増の371億円と最高益更新の見込みだが、同証券では18年5月期は同412億円、19年5月期は同471億円と連続増益を予想している。

■平田機工 <6258>  6,930円  +170 円 (+2.5%)  本日終値
 平田機工<6258>が反発、上場来高値を更新した。同社は14日の取引終了後、50.5%の株式を保有する連結子会社であるKOYA(コウヤ)の株式を追加取得し、完全子会社化することを発表した。完全子会社化した後に吸収合併する予定。KOYAでは、主として有機EL照明に関する研究受託事業を行っており、4月に発生した熊本地震での各種装置の動作・精度確認の段階で判明した装置内部の被害や建屋およびクリーンルームの被害が予想以上に大きく、復旧には多大な時間と費用がかかることが判明している。今回、KOYAで培った有機ELに関する知見とノウハウを吸収、有機ELディスプレー関連設備の製造受託事業は、従来どおり堅調に進んでおり、今後もさらなる受注拡大を見込んでいる。

■大王製紙 <3880>  1,198円  +14 円 (+1.2%)  本日終値
 14日、大王製紙 <3880> が株主優待制度を新設すると発表したことが買い材料視された。毎年3月末時点で300株以上を保有する株主を対象に、1000株未満保有の株主に自社商品1000円相当、1000株以上保有の株主には同2000円相当を贈呈する。発表を受けて、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。

■村田製作所 <6981>  12,810円  +125 円 (+1.0%)  本日終値
 全般は輸出主力株中心に軟調な地合いにあって、村田製作所<6981>、アルプス電気<6770>、TDK<6762>などの値がさの電子部品株が上昇し異彩を放った。新型スマートフォン「iPhone7」販売への期待が盛り上がるなか、米アップルは前日の米国株市場で5カ月ぶりの高値を形成、この流れがアップルの有力サプライヤーである電子部品株に波及している。アップル関連のシンボルストックでもある村田製は9月に入り急速な調整を入れてきたこともあって値ごろ感も働いている。

■マンダム <4917>  4,445円  +35 円 (+0.8%)  本日終値
 マンダム<4917>が反発。14日付でみずほ証券が投資判断「買い」、目標株価5400円でカバレッジを開始した。男性化粧品市場というニッチ分野で安定的なキャッシュフローを稼ぎ、女性化粧品やインドネシアへの再投資で今後も安定成長の継続が見込まれると指摘。17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の74億円(前期65億9400万円)に対して78億円、18年3月期は84億円と予想している。

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