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【市況】欧州大手証券、米国の継続利上げは困難、金利上昇は金融株に追い風も持続性に疑問

 ドイツ証券は30日、米国の利上げは年内1回を予想し、持続的な利上げは困難との見方を示した。米ジャクソンホールでは、フィッシャー米連邦準備制度理事会(FRB)副議長が、年2回の利上げの可能性もあると発言したことから、少なくとも12月までに1回の利上げはあるとマーケットは判断。金利が上昇し、ドル高が進行した。この動きに対して、同証券では「12月に1回の利上げを織り込んでいる」とし9月の利上げは見込まず、「持続的な利上げは困難」と判断している。

 この理由として、「過去に米国の利上げを織り込み、金利上昇、ドル高が進んだが、新興国やクレジット市場が動揺し、金融市場が引き締まり、利上げができなくなることを繰り返してきた」と指摘。米国の金利上昇とドル高を狙ったコンセンサストレードは幾度も失敗に終わったことを挙げた。また「円安進行は日本株に、金利上昇は金利感応度の高い金融株にポジティブだが、その持続性には疑問がある」とみている。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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