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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:フェローテク、ソフトバンク、トヨタ、東エレク

フェローテク <日足> 「株探」多機能チャートより
■フェローテック <6890>  1,385円  +81 円 (+6.2%)  11:30現在
 フェローテック<6890>が4日続伸。23日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「バイ」継続、目標株価を1590円から1650円へ引き上げた。第1四半期での太陽電池部門の黒字転換、半導体、有機EL製造設備用真空シールの想定を上回る好調などを評価。17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の50億円(前期40億2500万円)に対して従来予想の51億円から59億円へ、18年3月期を62億円から66億円へ引き上げている。

■日本工営 <1954>  403円  +20 円 (+5.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 日本工営<1954>が4日続伸。同社は23日取引終了後に、中期経営計画を上方修正すると発表。18年6月期の連結売上高目標を従来の1000億円から1150億円(16年6月期実績は818億6500万円)に、連結営業利益目標を64億円から74億円(同47億2300万円)に引き上げた。今年4月に英国の建築設計会社であるBDP社を完全子会社化した効果のほか、電力会社の更新需要が想定を上回って推移していることが修正の主な要因。また、新本社建設のスケジュールが遅れ、完成予定時期が18年秋から20年春にずれ込むことに伴い費用計上の時期を見直したことも利益の押し上げ要因となる。

■タムラ製作所 <6768>  382円  +15 円 (+4.1%)  11:30現在
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が23日付でタムラ製作所 <6768> の投資判断「Buy(買い)」を継続し、目標株価を440円→450円に増額したことが買い材料視された。同社は今月3日に16年4-6月期(第1四半期)決算を発表。連結営業利益は前年同期比55%増の11.6億円と好調だった。リポートでは、電子部品関連では自販機向けモジュールやエアコン部品の需要増に加え、前期実施した構造改革や為替対策、原価低減などが増益に貢献したと分析している。同証券では、好調な決算を踏まえ、17年3月期の連結営業利益を45億円→48億円(会社計画は45億円)、18年3月期は49億円→52億円にそれぞれ上方修正した。

■横河電機 <6841>  1,314円  +48 円 (+3.8%)  11:30現在
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が23日付で横河電機 <6841> の投資判断「ニュートラル(中立)」を継続し、目標株価を1450円→1490円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、保守・メンテナンスや機器交換など短納期案件の受注増加で収益が想定以上に改善傾向にあると報告。堅調な業績は既に織り込み済みで、さらなる株価上昇には新規大型プロジェクト主体での受注回復が必要であると指摘している。同証券では、17年3月期の連結営業利益を303億円→322億円(会社計画は360億円)、18年3月期は357億円→379億円にそれぞれ上方修正した。

■4℃ホールデ <8008>  2,239円  +76 円 (+3.5%)  11:30現在
 23日、ヨンドシーホールディングス <8008> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.49%にあたる40万株(金額で10億円)を上限に、24日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は23日終値の2163円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,657円  +222 円 (+3.5%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が急動意、東証1部上場企業のなかで断トツの売買代金をこなし上値追い再開の様相となっている。前週17日に自社株買いの終了を発表、これを受けて18日に5%近い下落をみせたが、時価はその急落前の水準を取り戻しつつある。購入枠を倍増させた日銀のETF買いが下値を支えるとの思惑があるほか、子会社のSBチャイナ・ホールディングスから2兆3700億円強の配当を吸収し、英アームHD買収の原資として充当が見込まれることも買い安心感を与えた。直近ではSMBC日興証券が通信セクターの業種格付けを「強気」とし、トップ推奨としてソフトバンクを挙げ、目標株価を8100円から8400円に引き上げていることも人気を助長している。また、同日付でJPモルガン証券の目標株価引き上げの動きも観測されている。

■テンプホールディングス <2181>  1,721円  +45 円 (+2.7%)  11:30現在
 SMBC日興証券が23日付でテンプホールディングス <2181> の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価を2400円→2600円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、第1四半期(4-6月)決算で派遣と人材紹介が想定以上に好調だったことを評価。決算発表と同時に通期計画を上方修正したが、早ければ上期決算発表時に再度上方修正される可能性があるとみている。また、中期的な業績についても「事業規模拡大」と「収益力向上」による成長が着実に進展していると報告した。

■関西ペイント <4613>  2,216円  +46 円 (+2.1%)  11:30現在
 関西ペイント<4613>が反発。23日の取引終了後、イタリアの塗料メーカー、ミロデュール社から、パイプラインの内面に塗装することでガスの運搬効率を上げることが可能な内面塗装技術を取得したと発表しており、業績への寄与を期待した買いが入っている。同技術を用いた製品は、既にイタリアやロシアで販売されており、パイプラインの内面に塗装することにより、電力・燃料使用量などのガス運搬コストを無塗装状態と比較して10%以上低減させる効果が確認されているという。現在、グローバルベースでのパイプラインの建造は活発な状況が続いていることから、関西ペイントでは同技術を取得することで、パイプラインの内面塗装での事業展開を本格的に開始し、21年度に売上高約18億円、営業利益約4億円を目指すという。

■トヨタ自動車 <7203>  6,108円  +111 円 (+1.9%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>、富士重工業<7270>、ホンダ<7267>、マツダ<7261>など自動車株が軒並み上昇。1ドル=100円割れでにわかに高まった円高警戒感も足もとは100円台前半のもみ合いと円高進行が一服しており、売り方の買い戻しを誘っている。もっとも、市場では「日銀のETF買い増額発表以降、自動車セクターに限らず円高デメリット業種は円高でも売られていない。ここにきて海外投資家のポートフォリオのリバランスの動きも観測され、目先の自動車株の強さに反映されている」(準大手証券ストラテジスト)との指摘も出ていた。

■東京エレクトロン <8035>  9,162円  +164 円 (+1.8%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>、アドバンテスト<6857>、日立国際電気<6756>など半導体製造装置関連株が軒並み高。足もと為替相場が円安基調にあることや、半導体需要の回復を視野に入れた買いが優勢となっている。米アプライドマテリアルズが前週発表した5~7月期決算が市場予想を上回る1株利益が評価されたが、これは半導体製造装置株の見直し機運にもつながっている。直近は、国際半導体製造装置材料協会(SEMI)が発表した7月の北米半導体製造装置BBレシオが1.05倍と4カ月ぶりに前月比で上昇したことが伝わっており、これも物色人気を後押ししている。

■ソニー <6758>  3,360円  +58 円 (+1.8%)  11:30現在
 ソニー<6758>が反発。同社はこの日、傘下のソニー・ミュージックエンタテインメントが世界最大級の360度パノラマ映像などのVR配信プラットフォーム「Littlstar(リトルスター)」を提供する米Little Star Media(リトルスターメディア)と、日本およびアジアのVR市場拡大を目指し、業務提携を実施したことを発表した。今回の業務提携により、リトルスターメディアが「リトルスター」の技術およびサービスプラットフォームを提供し、ソニー・ミュージックがコンテンツマネジメントを担当。両社は共同で日本版VR配信プラットフォーム「リトルスタージャパン」を立ち上げ、まずは9月に、スマートフォン用日本版アプリの提供を開始し、その後順次、パソコンやプレイステーションVRなど各種デバイスにサービスを拡大。また、より身近なVR体験を可能にするVRコンテンツの開拓・提供を促進していくほか、今後もさまざまな事業開発を行っていく。

■神戸物産 <3038>  2,110円  +29 円 (+1.4%)  11:30現在
 神戸物産<3038>が4日続伸。同社は23日の取引終了後、16年7月の月次実績(速報値)を発表した。「業務スーパー」店舗への出荷実績は、既存店で前年同月比0.4%増となった。全店では同3.7%増となり、業務スーパー事業は引き続き好調に推移している。全体売上高は同3.1%増の183億9300万円だった。為替市場が円高にシフトしたことによる輸入コストの低減、自社食品工場などのオリジナル商品がSNS上で話題になるなどして販売が好調に推移している。

■栄研化学 <4549>  2,554円  +33 円 (+1.3%)  11:30現在
 栄研化学<4549>が3連騰で年初来高値。23日の取引終了後、独ヒューマン・ゲゼルシャフト社と、LAMP法による結核遺伝子検査薬・測定装置およびマラリア遺伝子検査薬・測定装置の海外市場(中国、韓国、台湾、タイは除く)における販売契約を締結したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。栄研化学は、FIND(革新的で新しい検査法を開発するために設立された非営利目的の基金、本部ジュネーブ)と共同でLAMP法を利用した簡易・迅速な結核の遺伝子診断法の開発を進め、日本では11年に発売している。一方、LAMP法によるマラリア検出試薬は、4種類のマラリア原虫および熱帯熱マラリア原虫単独を約1時間で高感度に検出できる特徴がある。今回のヒューマン社との販売契約により、これら試薬の世界的な普及を進め、世界の結核およびマラリア対策に貢献するのが狙い。なお、同件の業績への影響は既に計上しており、17年3月期業績予想に変更はないという。

●ストップ高銘柄
 北川精機 <6327>  514円  +80 円 (+18.4%) ストップ高   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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