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【材料】北日本紡績---繊維苦戦で1Qは営業損失計上するも新規事業の売上貢献に期待、通期で増収・大幅増益を見込む

北日紡 <日足> 「株探」多機能チャートより

北日本紡績<3409>は、衣料用ポリエステル紡績糸や産業資材用アラミド紡績糸など、合繊紡績糸の生産販売及び賃加工を手掛ける。繊維事業が主力だが、2015年12月から新規事業として環境事業に取り組んでいる。

5日に発表した2017年3月期第1四半期決算では、売上高125百万円、営業損失2百万円、経常利益1百万円、四半期純損失0.47百万円となった。連結子会社であったキタボー興産及びリック・コーポレーションが前期より清算手続きを開始したため、当期より非連結決算に移行。そのため前年同期比は開示していない。

繊維事業は、衣料用途では国内向けが全般的に低調、中東向け民族衣装用などテキスタイル輸出は好調ながら円高の影響で先行き不透明感が出てきた。産業資材用途は苦戦する分野があるなか、建築資材関係は健闘しているもよう。熊本地震の影響で代替供給のための受注件数が非常に増えた。ただ、納期対応や小ロット対応を余儀なくされたことで、予定どおりの生産数量・売上高には至らなかった。

新規事業として取り組む環境事業では、主力商品「カラム」について北陸先端科学技術大学院大学と共同研究契約を開始。「カラム」の高分子材機能の解析と高性能化を進めている。取引先も着実に増加しており、今後の業績寄与が期待される。

通期の業績予想は、売上高で前期比12.5%増の5.30億円、営業利益で同3.3倍の0.15億円、経常利益0.12億円、当期純利益で同3.4倍の0.12億円と増収・大幅な増益を見込む。

《TN》

 提供:フィスコ

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