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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ユニバーサル、西松屋チェ、トクヤマ、そーせい

ユニバーサル <日足> 「株探」多機能チャートより
■ユニバーサル <6425>  3,435円  +502 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値
 ユニバーサルエンターテインメント<6425>が後場急上昇し、年初来高値を一気に更新した。午後1時ごろ、17年3月期の第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を360億円から515億円(前年同期比14.0%増)へ、営業利益を11億円から148億円(同81.7%増)へ、最終利益を10億円から101億円(同2.7倍)へ大幅上方修正したことが好感されている。パチスロ機の販売が好調なことに加え、以前より取り組んできた高度構造化のための技術革新で開発・製造プロセスの改善や効率化が進んだことが寄与したという。

■西松屋チェーン <7545>  1,492円  +107 円 (+7.7%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 西松屋チェーン<7545>が続伸。同社は22日の取引終了後、8月度(7月21日~8月20日)の売上高速報を発表、全店で前年同月比5.3%増、既存店で同3.6%増となった。夏物バーゲンセールの効果に加えて、秋物の品揃えも先行して展開できたことで繊維部門がけん引。雑貨部門も好調に推移している。

■トクヤマ <4043>  392円  +26 円 (+7.1%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 トクヤマ<4043>が大幅高で連日年初来高値を更新。化成品やセメントを主力に手掛け、半導体用多結晶シリコンでは世界屈指の実力を持つ。ここフラッシュメモリーなどを中心とする想定を上回る半導体需要を背景に、製造装置など半導体関連全般に物色の矛先が向いているが、同社株もその延長線上で上値期待が膨らんでいる。足もとの業績も好調で16年4~6月期は半導体用多結晶シリコンが牽引するかたちで、本業のもうけを示す営業利益段階で95億3100万円と前年同期比3倍以上の高変化を示した。17年3月期最終損益は3期ぶりに黒字化が濃厚、イレギュラー要因はあるが、PER8倍は指標面からもにわかに割安感が意識される。

■ユナイテッド <2497>  1,428円  +62 円 (+4.5%)  本日終値
 ユナイテッド<2497>が反発。同社は22日、ネイティブソーシャルゲーム「クラッシュフィーバー」の第2弾テレビCMを27日から全国47都道府県で放送すると発表。これによるユーザー数の拡大などが期待されているようだ。また、DSP(広告管理プラットフォーム)の「Bypass(バイパス)」で提供しているリテンション広告向けの「セグメントID自動連携機能」が、米TUNEが提供しているスマートフォンアプリ向け広告効果測定ツールを新たな連携パートナーとして追加したことも明らかにしている。

■東京ガス <9531>  439.6円  +16.7 円 (+4.0%)  本日終値
 東京ガス<9531>が3日続伸。大和証券は22日、同社株の投資判断を「3(中立)」から「1(買い)」へ2段階引き上げた。目標株価は500円(従来520円)としている。17年4月からのガス小売り全面自由化に向けた動きが関心を集めているが、「家庭用の値引き率は最大で1割程度と試算され、電力小売りと同程度の切り替え件数にとどまる」とみている。また、大手ガス会社には業績悪化要因と懸念されてきた「二重導管規制」の緩和による影響も一定の範囲内にとどまりそうだ。同証券では、「ガス小売り全面自由化の影響が必ずしも大きくないことが今後確認されれば、株価上昇の契機になる」とみている。

■そーせいグループ <4565>  17,470円  +570 円 (+3.4%)  本日終値
 そーせいグループ<4565>、ペプチドリーム<4587>など時価総額上位の黒字バイオベンチャーをはじめ、ナノキャリア<4571>、ヘリオス<4593>、タカラバイオ<4974>、オンコセラピー・サイエンス<4564>、グリーンペプタイド<4594>などバイオ関連株が軒並み高に買われた。前日の海外株軟調や原油市況の下落に加え、足もと1ドル=100円台攻防となっている為替相場への警戒感から主力株は手掛けづらいムードが漂っている。個人投資家資金を中心に外部環境の影響を受けにくいテーマ株物色の流れが意識されており、きょうは東証1部の小野薬品工業<4528>が買われていることもあって、8月中旬以降の調整で過熱感の薄れていたバイオ関連がターゲットとなっている。

■フルキャスト <4848>  820円  +25 円 (+3.1%)  本日終値
 フルキャストホールディングス<4848>が大幅高で4連騰。求人情報大手のリクルートジョブズが22日発表した2016年7月度の三大都市圏の7月の平均時給は前年同月比19円高(2%高)の987円と37カ月連続で前年実績を上回っている。また、首都圏、東海、関西すべてのエリアでプラスを確保しており、引き続き全国的な求人需要の高さが浮き彫りとなっている。これを受けて、アルバイト紹介を主要業務とする同社株に買いが流入している。このほか、テンプホールディングス<2181>、アウトソーシング<2427>、ディップ<2379>、エン・ジャパン<4849>、ツクイ<2398>など人材関連株に高いものが目立っている。

■青山商事 <8219>  3,380円  +85 円 (+2.6%)  本日終値
 22日、青山商事 <8219> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.17%にあたる65万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月24日から9月23日まで。

■オンコセラピ <4564>  245円  +5 円 (+2.1%)  本日終値
 オンコセラピー・サイエンス<4564>が大幅反発。この日の朝方、同社のMELK阻害剤「OTS167」に関して、共同研究者のシカゴ大学医学部・中村祐輔教授のグループとシカゴ大学医学部・多発性骨髄腫研究グループによって論文が公表され、同阻害剤が多発性骨髄腫に対する新たな治療戦略となる可能性が示されたと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。MELK分子は幅広いがん種で発現が亢進しており、がん幹細胞の維持にも重要な役割を果たすことが報告されているもので、現在、同社では米国で臨床試験を実施している。今回の論文は、MELKが多発性骨髄腫で高いレベルで発現していること、また、OTS167が多発性骨髄腫細胞の増殖を抑制することを報告したもので、薬剤耐性の骨髄腫細胞においても高い増殖抑制効果を示すことから、治療抵抗性の多発性骨髄腫患者に対しても有効性が期待されているという。さらに多発性骨髄腫患者由来の検体を用いた検討でも、多発性骨髄腫の前駆細胞(骨髄腫細胞に分化する前の段階の細胞、がん幹細胞)の増殖を抑えており、治療後の再発を抑制する可能性も示唆されたとしている。

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