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【市況】<動意株・23日>(大引け)=小松精練、ユニバーサル、タイガースポリマーなど

小松精 <日足> 「株探」多機能チャートより
 小松精練<3580>=ストップ高。きょう付の日経産業新聞で「国産杉で作った集成材を炭素繊維複合材で補強する技術を開発した」と報じられたことが好材料視されている。記事によると、国産杉は柔らかいため強度を保つには太くする必要があり、海外産より割高となっていたが、新技術で強度を大幅に高められるため薄くても使えるようになり、価格も安くできるという。また、実証実験を進め、来夏にも家具など向けに販売するとしており、炭素繊維事業の拡大と国産杉の利用促進につなげるとしている。

 ユニバーサルエンターテインメント<6425>=ストップ高。同社は午後1時ごろ、17年3月期の第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を360億円から515億円(前年同期比14.0%増)へ、営業利益を11億円から148億円(同81.7%増)へ、最終利益を10億円から101億円(同2.7倍)へ大幅上方修正したことが好感されている。パチスロ機の販売が好調なことに加え、以前より取り組んできた高度構造化のための技術革新で開発・製造プロセスの改善や効率化が進んだことが寄与したという。

 タイガースポリマー<4231>=急伸。同社は地中埋設用ケーブル保護管の「タイレックス」を手掛けており、電線地中化関連株として見直し買いが流入している様子だ。

 トクヤマ<4043>=大幅高。化成品やセメントを主力に手掛け、半導体用多結晶シリコンでは世界屈指の実力を持つ。ここフラッシュメモリーなどを中心とする想定を上回る半導体需要を背景に、製造装置など半導体関連全般に物色の矛先が向いているが、同社株もその延長線上で上値期待が膨らんでいる。足もとの業績も好調で16年4~6月期は半導体用多結晶シリコンが牽引するかたちで、本業のもうけを示す営業利益段階で95億3100万円と前年同期比3倍以上の高変化を示した。17年3月期最終損益は3期ぶりに黒字化が濃厚、イレギュラー要因はあるが、PER8倍は指標面からもにわかに割安感が意識される。

 日本マニュファクチャリングサービス<2162>=ストップ高。大手製造業を顧客に派遣や請負、受託サービスを展開する。23日付の日本経済新聞が「(同社は)2020年3月期までに、海外売上高を前期の390億円から8割増やし、700億円にする方針」と報じた。人手不足の中国などで人材派遣や請負事業を伸ばすほか、複合機向け電源の受託製造も拡大する方針を伝えており、これを手掛かり材料に投機資金が集結した格好となっている。

 ガーラ<4777>=ストップ高。同社は22日の取引終了後、8月18日に英語圏での配信を開始したスマートフォン向けゲームアプリ「Arcane(アーケイン)」英語版が、カナダでAppStoreのロールプレイングゲーム無料部門1位を獲得したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。「Arcane」は、韓国のプレイワークス社(ソウル)が開発したアプリで、PCオンラインゲーム「Arcane Heart Web」(アーケインハートウェブ)を題材にした、リアルタイム本格的MMORPGアプリ。なお、日本語版は8月8日からダウンロード配信を開始している。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。


出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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