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【市況】明日の株式相場見通し=手控えられこう着相場、日銀のETF買い入れ巡り思惑

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(23日)の東京株式市場は、手掛かり材料の乏しいなか、売り買いともに手控えムードの強いこう着相場となりそうだ。外国為替市場の円相場が1ドル=100円台での推移では、積極的に輸出関連銘柄を買い進むリスクが意識される。一方で、日銀が追加金融緩和で、上場投資信託(ETF)買い入れ額の倍増を決めて以降は、毎日買い入れ思惑を考慮することになり、思い切った売りも出しづらい地合いとなっている。

 市場関係者からは「まるで投資家の多くが、お盆休みから戻っていないような閑散相場。きょうの日経平均株価は始値(1万6599円26銭)と終値(1万6598円19銭)がほぼ同値の十字足となり、方向感の乏しさを表している。ただ、8月12日高値の1万6943円67銭からやや調整トレンドとなっている局面での示現だけに、反転上昇のきっかけと見ることも可能だ」との見方が出ていた。

 22日の東京株式市場は、売り買い交錯も次第に買い優勢の流れとなり、日経平均株価は前場に一瞬マイナス圏に入る場面はあったものの、後場後半には買い直された。日経平均株価終値は、前週末比52円37銭高の1万6598円19銭と続伸。東証1部の売買代金は1兆6278億円と極端な薄商いとなった。

 日程面では、日銀第1回フィンテックフォーラムで黒田総裁があいさつに注目。海外では米7月の新築一戸建て住宅販売件数が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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