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【材料】DCMホールディングス---今期は増収増益を計画、M&Aによる規模拡大などで勝ち残りを目指す

DCM <日足> 「株探」多機能チャートより

DCMホールディングス<3050>はホームセンターで国内トップ。2006年に北海道が地盤のホーマック、東海・北陸が地盤のカーマ、中四国・近畿が地盤のダイキの3社が経営統合して発足した。2016年5月末で国内に614店舗を展開している。

2017年2月期は営業収益が前期比2.2%増の4,472.00億円、営業利益が同4.6%増の193.00億円を計画。会社計画では既存店売上高伸び率を前期比2.9%減、新規出店を25店舗、退店を5店舗と見込んでいる。6月28日に発表した第1四半期決算は営業収益が前年同期比3.9%増の1,174.13億円、営業利益が同17.1%増の69.44億円で着地。4月中旬以降の低温の影響を受け、園芸用品などの季節商品の販売は低調だったものの、採算の良いPB商品の販売が販促強化で好調に推移し、収益に貢献した。また、昨年7月に買収した青森地盤の中堅ホームセンター「サンワドー」の寄与も収益を押し上げた。

同社は総資本経常利益率(ROI)を経営指標としており、中・長期的にROIを10.0%以上に引き上げることを目標にしている。達成に向けて今後は、PB商品の開発強化などによる商品力の強化や、仕入構造改革などによる粗利益率の改善、催事企画などの取り組みによる既存店の強化、継続的なコスト低減活動を推進していく考えだ。また、競争激化の中で勝ち残るため、M&Aを活用した規模拡大も継続。今年4月5日に関東地盤のホームセンター「ケーヨー」と経営統合に向けた協議を始めると発表したほか、6月28日には今年12月1日付で山梨県が地盤のホームセンター「くろがねや」を完全子会社化すると発表した。

《TN》

 提供:フィスコ

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