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【市況】伊藤智洋が読む「日経平均株価・短期シナリオ」 (8月3日記)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

 日経平均株価は、昨晩の円高で先物価格が下げた経緯から、本日寄り付き値が大きく下放れる動きになると考えられます。

 本日の寄り付きでの下げは7月21日の高値1万6938円での上値の重さを明確にする動きであるため、その後の価格が6月24日の安値1万4864円付近まで下値余地が拡大します。本日での寄り付きでの下放れは、その後下げ幅を拡大することを示唆する動きです。

 一方で、1月以降1万6000円以下では強く下値を支えられています。これまでの展開を考慮すると、現在もその状況に変化はないか、むしろ以前よりも1万6000円以下での下値堅さがある状況だと考えられます。

 本日は寄り付き後の一段安を経過した後、1万6000円以下での下値堅さ、一段安の示す弱さのどちらが市場参加者に意識されるかに注目したいところです。
下値堅さが意識されて一段安の後、すぐに上昇するなら、その後は本日つける安値を割れにくい動きへ入ると考えられます。


情報提供:パワートレンド=伊藤智洋のPower Trend

【伊藤智洋 プロフィール】
1996年に投資情報サービス設立。メールマガジン、株価、商品、為替の市況をネット上で配信中。最新刊「株の値動きは4回のうち3回当てられる」(KADOKAWA)など著書多数。

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