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【市況】明日の株式相場見通し=手控え姿勢のなか戻り売り優勢、円高再燃に警戒感

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(27日)の東京株式市場は、外国為替市場での円高・ドル安進行や政府の経済対策への期待感後退などから売り優勢の推移となりそうだ。28~29日に開催される日銀の金融政策決定会合を前にして手控え姿勢が強まるなか、前週までの2週間で大幅上昇をみせた過熱感が、投資家の戻り売り姿勢を誘発している。

 市場関係者からは「このところ、1ドル=105~106円台の水準で定着しはじめたかに見えた円相場が、きょう1ドル=104円前後まで円高方向に進行しはじめたことが、今後の株価推移に不安感を与えている。ちょうど4~6月期の決算発表が本格化してる時期だけに、業績見通しの面でもマイナス影響が増幅されそうだ」としている。

 26日の東京株式市場は、前日の米国株安や原油安、取引時間中の円高進行などを嫌気して日経平均株価は続急落となり、一時300円安に迫る場面があった。終値は、前日比237円25銭安の1万6383円04銭と3日続落した。

 日程面では、東京・紀尾井町の複合ビル「東京ガーデンテラス紀尾井町」が全面開業、25日時点の給油所の石油製品価格に注目。海外では、英4~6月期のGDP、米6月の耐久財受注が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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